ファイルのハッシュ値をエクスプローラーのプロパティ画面から確認・比較できるシェル拡張ツール「OpenHashTab」のGitHubリポジトリが、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づく削除申立てを受け、公開停止となっています。
記事掲載時点では、リポジトリからソースコードを閲覧できず、インストーラーなどのバイナリもダウンロードできない状態です。
OpenHashTabとは
OpenHashTabは、ファイルのプロパティダイアログにハッシュ値を表示するWindows向けのシェル拡張ツールです。
ハッシュ値は、ファイルの内容から計算される値で、ダウンロードしたファイルが配布元のものと同一かどうかを確かめる用途などに使われます。
OpenHashTabでは、プロパティ画面でファイルのハッシュを計算し、別途入手した値と比較できます。
コマンドを入力したり、専用のハッシュ計算ソフトを別に起動したりせず、ファイルを確認する流れの中で操作できる点が特徴でした。
開発の背景には、同種のプロプライエタリツール「HashTab」の開発・公開終了があり、OpenHashTabは有志によって立ち上げられたプロジェクトです。
確認されている最終バージョンは、2025年7月にリリースされたv3.1.1です。
DMCA申立てによる公開停止とは
DMCAは米国の著作権法で、オンラインサービス事業者に対する著作権侵害の申立てや、対象コンテンツの削除手続きなどを定めています。
今回の公開停止は、著作権侵害の申し立てを受けてGitHub上のリポジトリが削除されたものとされています。
ただし、申立てが行われたことだけで、著作権侵害が確定したという意味にはなりません。
申立ての具体的な内容や対象となったファイル、権利者側の主張については、記事掲載時点の情報からは確認できません。
また、プロジェクト側の説明や異議申し立ての有無、公開再開の見通しも明らかになっていません。
そのため、現段階で経緯や今後の対応を断定することはできず、追加情報の確認が必要です。
すでに利用している場合と代替手段
すでにOpenHashTabをインストールしている場合でも、今回の公開停止だけを理由に、インストール済みのソフトが直ちに動作しなくなるとは限りません。
一方で、公式の配布元から新たに入手したり、今後の更新を確認したりすることは難しくなっています。
出所を確認できない第三者サイトやミラーから実行ファイルを入手すると、改変版や不正なソフトをダウンロードする危険があるため、慎重に判断してください。
Windowsには、追加ソフトを使わずにハッシュ値を計算できる方法があります。
PowerShellでは、次のコマンドでファイルのSHA-256ハッシュを計算できます。
Get-FileHash -Algorithm SHA256 "C:\path\to\file"
コマンドプロンプトを使う場合は、次のように入力します。
certutil -hashfile "C:\path\to\file" SHA256
表示された値を配布元が公表している値と照合すれば、ファイルの同一性を確認できます。
比較する際は、SHA-256やSHA-1など、同じハッシュアルゴリズムで計算された値同士を比べる必要があります。
まとめ
OpenHashTabは、ファイルのプロパティ画面からハッシュ値を確認・比較できる便利なツールですが、DMCA申立てによってGitHubリポジトリが公開停止となり、ソースコードとバイナリを入手できない状態です。
申立ての詳細や公開再開の可能性は明らかになっていないため、今後の情報を確認しつつ、必要に応じてWindows標準のハッシュ計算機能を利用するのがよいでしょう。
