新聞や雑誌から文字を切り抜いて貼り合わせたような、ちぐはぐな見た目を手軽に再現できる日本語フォント「怪聞書」が公開されました。
怪文書やミステリー作品に登場する脅迫状を思わせるデザインで、文章を入力するだけで不揃いな紙片文字の雰囲気を表現できます。
複数のフォントを混ぜた「怪聞書」
「怪聞書」は、フォント制作者のlavsicさんが制作したフォントです。
日中韓の文字を幅広く収録する「源ノ角ゴシック」を軸に、「源ノ明朝」や「Noto Sans」「Noto Serif」、個性的なデザインの日本語フォントなどを組み合わせています。
文字ごとに異なるフォントを使うだけでなく、大きさや配置にも変化をつけているのが特徴です。
そのため、整然と並ぶ通常の文章とは異なり、文字を別々の紙媒体から集めてきたような凸凹感や不統一さが生まれます。
グリフの背景には、ハサミで切り取った紙片を連想させる黒い部分もあり、怪しげな文書の印象を強めています。
怪文書風の演出を手軽に
新聞や雑誌の文字を切り貼りして作る文書は、差出人を特定されにくくする手法として、ミステリー小説やマンガなどでおなじみです。
「怪聞書」なら、文字を一つずつ切り抜いて配置する作業をしなくても、フォントを指定するだけでそれに近い見た目を作れます。
ホラー作品やミステリー作品の小道具、動画のテロップやサムネイル、ゲーム内の演出など、読みやすさよりも不穏な雰囲気を重視したい場面に向いています。
一方で、文字の形や配置にばらつきがあるため、長い文章や重要な案内を読ませる用途には適しません。
見出しや短いメッセージなど、読ませたい内容を絞って使うと、デザインの効果を活かしやすくなります。
入手方法とライセンス
フォントは「BOOTH」で公開されており、pixivアカウントがあれば無料でダウンロードできます。
500円(税込み)で購入して、制作者を支援することも可能です。
ライセンスは、ミックス元のフォントのライセンスを継承した「SIL Open Font License 1.1」です。
個人利用・商用利用のいずれも可能で、動画やサムネイル、ゲームへの組み込みにも利用できます。
ただし、フォントの再配布や改変を伴う利用では、ライセンスの条件を確認してください。
まとめ
「怪聞書」は、複数のフォントと文字ごとのサイズ・配置の変化によって、切り貼り風の怪文書らしさを表現する日本語フォントです。
無料で試せるため、ホラーやミステリーの制作物に不穏なアクセントを加えたい人は、利用条件を確認したうえで活用してみてはいかがでしょうか。
なお、実在の人物を脅したり、犯罪に利用したりすることは避けてください。
