HDDやSSDの状態を確認できる無償ツール「CrystalDiskInfo」が、累計ダウンロード数1億回を突破しました。
作者のひよひよ氏が発表したもので、2008年の公開から約18年を経ての達成です。
幅広い環境で使われてきた定番ソフトが、どのような機能を備え、なぜ多くのユーザーに利用されているのかを紹介します。
「CrystalDiskInfo」が累計1億ダウンロードを達成
ひよひよ氏の発表によると、ダウンロード数は「OSDN.net」と「SourceForge.net」の合計で、2026年10月11日に1億回に到達しました。
作者は、世界中のユーザーや開発に協力した人々への感謝を伝え、18年間の開発の歩みを振り返っています。
本ソフトは、HDDやSSDに搭載された自己診断機能「S.M.A.R.T.」の情報を読み取り、ドライブの健康状態や温度などを表示するユーティリティです。
ドライブの状態をひと目で確認できるため、パソコンの不調が気になったときや、ストレージの交換時期を検討するときに役立ちます。
S.M.A.R.T.情報を見やすく表示、異常の通知にも対応
状態や温度を確認し、変化を見逃しにくくする
S.M.A.R.T.は、ドライブが記録する動作状況やエラーに関する情報です。
CrystalDiskInfoは、こうした情報を読み取って健康状態を表示するほか、温度などの確認にも対応しています。
さらに、常駐監視やグラフ表示、状態悪化時のサウンド・メール通知といった機能も備えています。
画面を開いたときだけ確認するのではなく、継続的なチェックや異変への気づきにつなげられる点が、単なる情報表示にとどまらない特徴です。
| 主な機能 | できること |
|---|---|
| S.M.A.R.T.情報の表示 | ドライブの健康状態や各種情報を確認 |
| 温度表示 | ドライブの温度を確認 |
| 常駐監視・通知 | 状態の悪化をサウンドやメールで知らせる |
| グラフ表示 | 情報の推移を把握しやすくする |
ただし、健康状態の表示や通知は、故障を確実に予測したり、データの安全を保証したりするものではありません。
異常が表示された場合はもちろん、重要なデータは日頃から別のドライブやオンラインストレージにもバックアップしておくことが大切です。
ユーザーの要望を取り入れて機能を拡充
開発のきっかけの一つは、Googleが2007年に発表したHDDの故障傾向に関する研究論文だったといいます。
当初はS.M.A.R.T.情報をわかりやすく確認することに重点を置いていましたが、ユーザーからの意見を受け、常駐監視や通知、グラフなどの機能を追加していきました。
その後も、USB接続HDDやNVMeへの対応など、ストレージ環境の変化に合わせた機能強化が続けられています。
公式キャラクターを採用した「Shizuku Edition」やメーカーとのコラボレーションも展開され、実用性に加えて幅広いユーザーに親しまれる工夫が重ねられてきました。
最新版と入手方法
記事掲載時点の最新版は、2026年10月11日に公開された「CrystalDiskInfo 9.9.3」です。
JMicron製の外付けコントローラーに関する転送モード表記の修正や、SanDisk製SSDへの対応改善、繁体字中国語の言語ファイル更新が行われています。
ZIP版はWindows XP/Windows Server 2003以降、インストーラー版はWindows Vista/Windows Server 2008以降に対応します。
公式サイトから無償でダウンロードできるほか、開発支援を目的とした有料版がMicrosoft Storeで提供されています。
まとめ
「CrystalDiskInfo」は、ドライブの状態を手軽に把握できることに加え、監視や通知などの機能をユーザーの声とともに積み重ねてきました。
累計1億ダウンロードは、18年にわたり幅広い環境で利用されてきた実績を示す節目といえます。
ストレージの異変に早く気づくための確認手段として活用しつつ、表示結果だけに頼らず、重要なデータのバックアップも併せて行いましょう。
