Microsoftは、開発者向けクラウドワークステーション「Microsoft Dev Box」を2028年9月18日(米国時間)に終了すると発表しました。
終了に向けたプロセスは2026年9月14日に始まっており、サービスはすでにメンテナンスモードに移行しています。
現在利用している環境は終了日まで継続して使えますが、新機能の開発は予定されていません。
Microsoft Dev Boxが2028年9月に終了
Microsoft Dev Boxは、開発者が使うクラウド上のワークステーションを構築・提供するサービスです。
開発チームは、クラウド上に用意した環境を通じて、開発者に必要な作業環境を提供できます。
Microsoftは開発者向けクラウド環境への投資を「Windows 365」に集中させる方針を示しており、Dev Boxの新機能は今後追加されない見通しです。
そのため、これから新たに開発者向けのクラウド環境を導入する場合は、Windows 365を候補として検討することが推奨されています。
既存ユーザーは終了日まで利用可能
すでにDev Boxを利用している組織は、サービス終了まで現在の環境を継続利用できます。
ただし、終了日が近づいてから移行に着手すると、開発者の作業手順や環境設定に影響が出るおそれがあります。
Microsoftは、業務への影響を抑えるため、早い段階から利用状況を確認し、移行の可否や代替手段を検証するよう勧めています。
Windows 365は完全に同じ代替サービスではない
Microsoftが移行先として挙げるWindows 365は、Dev Boxと完全に同じ機能を提供するサービスではありません。
構成やライセンス、管理方法などに違いがあるため、単純に現在の環境を置き換えられるとは限りません。
移行できるかどうかは、開発チームが必要とする環境やワークフローを個別に照らし合わせて判断する必要があります。
特に、利用者のID管理、デバイス管理、ネットワーク接続、イメージの運用、ライセンス要件は、移行前に確認したい項目です。
必要な要件を満たせない場合は、ワークフローの変更や別の代替手段も含めて検討することになります。
終了までに進めたい移行準備
移行準備では、まずDev Boxの利用状況を整理し、どの開発チームが、どのような環境を、どの業務で使っているかを把握します。
Microsoftは、開発センター、プロジェクト、プール、イメージに加えて、開発者ごとのワークフローも見直すよう案内しています。
- 開発センター、プロジェクト、プール、イメージなど、現在の構成を一覧化する
- Windows 365で対応できる開発シナリオと、追加検討が必要なシナリオを分ける
- ID、デバイス管理、ネットワーク、イメージ、ライセンスの要件を移行先で確認する
- 実際の業務を想定した代替ワークフローを早めに試す
検証では、環境を起動できるかだけでなく、開発者が普段の手順で作業できるか、必要な管理や運用を継続できるかまで確認することが重要です。
一部のチームで先行して試験運用を行えば、問題点を洗い出し、全社展開の前に設定や手順を調整しやすくなります。
移行に必要な作業量や関係者を把握したうえで計画を立てることで、終了直前の対応による混乱を避けやすくなります。
まとめ
Microsoft Dev Boxは2028年9月18日に終了する予定で、現在はメンテナンスモードに入っています。
既存ユーザーは終了まで利用を続けられますが、新機能の追加は見込まれないため、早めの移行計画が必要です。
移行先として案内されているWindows 365はDev Boxと同一ではないため、構成やライセンス、管理要件、開発者のワークフローを実際に検証してから移行を判断しましょう。
