閉じる

「Thunderbird」v158.0公開、クイックフィルターの応答性向上と脆弱性80件を修正—深刻度「high」は30件

メールソフト「Thunderbird」の最新版v158.0が、2026年10月13日に公開されました。

今回の更新では、メールを絞り込むクイックフィルターの応答性が向上したほか、80件のセキュリティ修正が行われています。

修正された脆弱性のうち30件は、Mozillaの基準で深刻度が上から2番目の「high」に分類されています。

Thunderbird v158.0の主な変更点

クイックフィルターの応答性を改善

クイックフィルターは、受信トレイなどにある大量のメールから、未読メールや特定の送信者のメールなどを素早く絞り込む機能です。

v158.0では、このフィルターの応答性が改善されました。

メールを検索・分類する操作がよりスムーズになることが期待でき、日常的にクイックフィルターを使う人にとって実感しやすい変更です。

アドオンのインストール設定を変更

ポリシーでアドオンのインストール方法を管理している環境では、インストール用のURLであるinstall_urlが設定されていない場合の動作が変更されています。

その場合、Thunderbirdは更新用URLのupdate_urlを参照してアドオンをインストールするようになりました。

個人利用では影響が限られる一方、組織でアドオンの配布や更新をポリシー管理している場合は、設定内容と更新後の動作を確認しておくと安心です。

メール作成や検索などの不具合も修正

v158.0では、セキュリティ修正に加え、メールの検索や表示、送信に関する複数の不具合が解消されています。

対象機能修正内容
本文検索検索時にアプリが強制終了する可能性があった問題を修正
インライン画像画像を右クリックしてもメニューが表示されず、画像が拡大される問題を修正
メール送信Ctrl+Enterキーを押し続けると、意図しない重複送信が発生する問題を修正
OpenPGP暗号化機能に関連する鍵管理やパスワードの問題を修正
CardDAV・CalDAVアドレス帳やカレンダーの同期で発生する認証エラーやデータの問題を修正

とくに重複送信の修正は、キーボード操作でメールを送る人に関わる変更です。

また、OpenPGPやCardDAV・CalDAVを利用している場合は、暗号化メールやアドレス帳、カレンダーの運用にも関係するため、更新後に普段使っている機能が正常に動作するか確認するとよいでしょう。

80件の脆弱性を修正、highは30件

セキュリティ修正は合計80件で、Mozillaが定める深刻度別の内訳は「high」が30件、「moderate」が35件、「low」が15件です。

深刻度件数位置づけ
high30件4段階中、上から2番目
moderate35件4段階中、上から3番目
low15件4段階中、最も低い

この分類はMozillaの基準によるもので、個々の脆弱性がすべて同じ条件で悪用できることを示すものではありません。

Thunderbirdでは既定でスクリプトが無効化されており、Firefoxと比べて影響が抑えられる場合がありますが、リスクがなくなるわけではありません。

80件のセキュリティ修正を含むため、利用者はできるだけ早くv158.0への更新を検討してください。

Thunderbird v158.0への更新方法

すでにThunderbirdを使っている場合は、アプリ内の更新機能から最新版を確認してください。

更新の表示や適用方法は利用環境によって異なることがあるため、画面の案内に従ってインストールし、更新後にバージョンを確認しましょう。

新たにインストールする場合は、Thunderbird公式サイトを利用できます。

ThunderbirdはWindows、macOS、Linuxに対応しており、Windows版はWindows 10以降をサポートしています。

更新前に重要なメールや設定を保護したい場合は、必要に応じてプロファイルのバックアップを作成しておくと、万一のトラブルに備えられます。

まとめ

Thunderbird v158.0では、クイックフィルターの応答性が向上し、検索や画像表示、メール送信、OpenPGP、連絡先・カレンダー同期に関する不具合が修正されました。

さらに、深刻度「high」が30件を含む計80件のセキュリティ修正が適用されています。

安全性と安定性を保つため、Thunderbirdのバージョンを確認し、v158.0以降への更新を進めましょう。

URLをコピーしました!