プレゼンテーションの見た目を会社の基準に合わせたり、作成後の確認作業を効率化したりする機能が、PowerPointのCopilotで利用できるようになりました。
Microsoftは9月14日(現地時間)、ブランド資産をまとめて管理する「Brand Kit(ブランドキット)」と、作業手順を再利用できる「Skills(スキル)」の一般提供を開始したと発表しました。
対象はMicrosoft 365 Copilotライセンスを持つユーザーです。
ブランド資産を使ってスライドの見た目を統一
Brand Kitは、企業や組織が定めたデザインのルールや素材を、PowerPointでのプレゼンテーション作成に取り入れるための機能です。
テンプレート、画像、アイコン、フォントなどのブランド資産を作成画面に統合し、ユーザーは承認済みのキットを選んでスライドを作成・更新できます。
Copilotが組織のビジュアルアイデンティティに沿ってスライドを整えるため、作成後にフォントや色を一つずつ修正する手間を減らせます。
承認済みレイアウトに限定するモードも
社外向け資料や規定の厳しいプレゼンテーションでは、ブランド管理者がより強いガバナンスを適用できます。
このモードでは、Copilotが自由なレイアウトを提案するのではなく、会社の基準に沿って承認されたレイアウトを使用します。
ブランド管理者はキットにスライドごとの指示を加えることもでき、チームや担当者によるデザインのばらつきを抑えられます。
| 機能 | 主な用途 |
|---|---|
| Brand Kit | テンプレートやフォントなどを使い、ブランドに沿ったスライドを作成・更新 |
| Skills | 繰り返し行う作業を手順として保存し、Copilotから再利用 |
繰り返しの作業をSkillsで効率化
Skillsは、プレゼンテーション作成で何度も行う複数ステップの作業を、再利用可能な機能としてまとめる仕組みです。
Microsoftは一般的な用途向けのスキルを用意しているほか、利用者が独自のワークフローに合わせてカスタムスキルを作成することもできます。
たとえば、想定される難しい質問への準備を支援する「@Prepare for Questions」や、経営層の視点からスライドごとにフィードバックする「@Review Presentation」が提供されています。
「@Visualize Slide」は、スライドの内容を画像やインフォグラフィックに変換するためのスキルです。
ストーリーの改善や特定のレビューフレームワークの適用など、社内で繰り返し使う手順をカスタムスキルとして保存すれば、作業の進め方をそろえやすくなります。
管理者は承認したスキルを特定のユーザーやグループ、組織全体に公開できるため、チーム間で有効な手法を共有する用途にも活用できます。
導入時に確認したいポイント
Brand Kitは資料のデザインを整えるだけでなく、ブランド資産やレイアウトの利用ルールを運用に組み込める点が特徴です。
一方、Skillsは作業手順の再利用を通じて、レビューや資料の仕上げにかかる手間を減らすことを目指しています。
導入にあたっては、どのブランド資産やレイアウトを承認するのか、どのスキルを誰に公開するのかをあらかじめ整理しておくと、機能を組織内で活用しやすくなります。
まとめ
PowerPointのCopilotに一般提供されたBrand KitとSkillsは、それぞれデザインの統一と作業の自動化を支援する機能です。
Microsoft 365 Copilotライセンスを持つユーザーは、承認済みのブランド資産を使ったスライド作成や、繰り返しのワークフローの再利用を通じて、プレゼンテーション制作の効率化を図れます。
