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ExcelのWhat-If分析で比較!引っ越し後に増える自由時間の価値を家賃と通勤時間から試算

引っ越し先を選ぶとき、家賃の差だけでなく、通勤時間が短くなることで得られる時間も考慮したいものです。

ただし、「家賃が月いくら増えるなら、通勤時間が何時間減る価値があるのか」を感覚だけで比べるのは簡単ではありません。

Excelの「What-If分析」にある「データテーブル」を使えば、家賃の増加額と通勤時間の短縮幅を変えたときの結果を一覧で比較できます。

この記事では、短縮した時間1時間あたりに増える家賃を計算し、候補となる住まいを検討する方法を紹介します。

引っ越しによる時間と家賃の差を数値化する

「自由時間1時間あたりの価格」を決める

ここでいう時間あたりの価格は、引っ越し後に短縮できる通勤時間1時間分を得るために、追加で負担する家賃の金額です。

たとえば、家賃が月2万円増え、通勤時間が片道20分短くなる場合、月20日勤務なら、往復で短縮できる時間は約13.3時間です。

この場合、追加家賃を短縮時間で割ると、2万円÷約13.3時間で、短縮した時間1時間あたり約1,500円となります。

家賃の増加額だけでなく、その差額で月に何時間を取り戻せるかを合わせて見ることで、候補地を同じ基準で比較しやすくなります。

項目例
家賃の増加額月20,000円
片道の通勤時間短縮20分
月の勤務日数20日
月間の短縮時間約13.3時間
短縮時間1時間あたりの追加家賃約1,500円

計算に使う式

通勤時間を片道で入力する場合、月間の短縮時間は「片道の短縮分(分)×2×月の勤務日数÷60」で計算できます。

したがって、時間あたりの価格は「家賃の増加額÷月間の短縮時間」です。

この計算は通勤日ごとに往復する前提ですので、在宅勤務の日がある場合は、実際に通勤する日数を勤務日数として入力してください。

Excelに計算モデルを作成する

入力セルと計算式を用意する

まず、家賃の増加額、片道の通勤時間短縮、月の通勤日数を入力するセルを作ります。

例として、セルB2に家賃の増加額、B3に片道の短縮時間(分)、B4に月の通勤日数を入力し、B5に時間あたりの価格を表示するものとします。

B5には、次の数式を入力してください。

=IF(OR(B3<=0,B4<=0),"",B2/(B3*2*B4/60))

この式は、片道の短縮時間または通勤日数が0以下の場合に空欄を表示し、それ以外の場合に時間あたりの価格を計算します。

たとえばB2に「20000」、B3に「20」、B4に「20」と入力すると、B5には約1500と表示されます。

B5の表示形式を通貨または数値に設定し、必要に応じて小数点以下を丸めると結果を読み取りやすくなります。

データテーブルで複数の条件を比較する

家賃の増加額と時間短縮幅を表に並べる

計算モデルができたら、家賃の増加額と片道の短縮時間を変えた場合の結果を一覧にします。

表の左上には計算結果のセルB5を参照する式を入力し、その右方向に家賃の増加額、下方向に片道の短縮時間を並べます。

たとえば、家賃の増加額を横方向に「10,000円」「20,000円」「30,000円」、短縮時間を縦方向に「10分」「20分」「30分」と配置します。

片道短縮時間\家賃増加額10,000円20,000円30,000円
10分結果を表示結果を表示結果を表示
20分結果を表示結果を表示結果を表示
30分結果を表示結果を表示結果を表示

Excelの「データテーブル」を設定する

比較する範囲を選択したら、Excelの「データ」タブから「What-If分析」を開き、「データテーブル」を選びます。

今回のように家賃の増加額を横方向、短縮時間を縦方向に並べた場合は、行の代入セルにB2、列の代入セルにB3を指定します。

行の代入セルは横方向の見出しを入力する場所に対応し、列の代入セルは縦方向の見出しを入力する場所に対応します。

設定を確定すると、各組み合わせについてB5の計算結果が表に表示されます。

もし縦横の見出しを逆に配置した場合は、行と列の代入セルも逆に指定してください。

結果を住まい選びに活用するポイント

自分の基準に合う組み合わせを探す

表の値が小さいほど、短縮した時間1時間あたりに必要な追加家賃は少なくなります。

一方で、時間あたりの価格が高い候補でも、通勤の負担が大きく減る、乗り換えがなくなる、混雑を避けられるといった利点があれば、十分に魅力的な選択肢になり得ます。

数値は候補を比較するための材料であり、最も安い結果をそのまま最適解とみなす必要はありません。

家賃以外の費用や時間も確認する

引っ越し先を決めるときは、家賃だけでなく、管理費、交通費、更新料、引っ越し費用なども考慮しましょう。

通勤時間は、乗車時間だけでなく、自宅から駅までの移動や待ち時間を含めて測ると、生活実態に近い比較になります。

また、通勤時間が減った分を睡眠や家事に使う場合と、趣味や副業に使う場合では、本人が感じる価値も異なります。

短縮できる時間を毎月すべて活用できるとは限らないため、試算結果は目安として扱い、生活上の条件とあわせて判断してください。

まとめ

ExcelのWhat-If分析にあるデータテーブルを使うと、家賃の増加額と通勤時間の短縮幅を組み合わせて、時間あたりの追加負担を一覧で比較できます。

入力セルと計算式を用意し、家賃の増加額を行、短縮時間を列に設定すれば、複数の引っ越し条件を同じ尺度で検討できます。

自分にとって自由時間にいくら払う価値があるのかを考え、数字と暮らしやすさの両面から住まいを選びましょう。

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