Windows 11に標準搭載されている「メモ帳」で、印刷先に「Microsoft Print to PDF」を選び、PDFの保存をキャンセルすると、アプリが予期せず終了する不具合が報告されています。
未保存の文章がある場合、設定や状況によっては編集内容を失う可能性があるため、修正が提供されるまでは印刷前の保存を徹底してください。
PDF保存をキャンセルするとメモ帳が終了
日本マイクロソフトは2026年5月18日、公式サポートブログでこの問題を案内しました。
不具合は、メモ帳からPDFを作成しようとしたとき、ファイルの保存を取りやめる操作をすると発生します。
- メモ帳で[Ctrl]+[P]を押し、印刷ダイアログを開きます。
- プリンターとして「Microsoft Print to PDF」を選び、[印刷]をクリックします。
- 表示されたファイル保存ダイアログで[キャンセル]をクリックします。
この操作の後、メモ帳のウィンドウが閉じてしまいます。
通常の終了時とは異なり、未保存の文書があっても保存を促す警告は表示されません。
自動復元があっても、未保存データの消失に注意
近年のメモ帳には、編集中のタブや状態を記録し、次回の起動時に復元する機能があります。
そのため、異常終了しても編集内容が戻る場合はありますが、自動復元が常に保証されるわけではなく、設定や状況によってはデータを失う可能性があります。
大切な文章や、作成に時間がかかった内容を自動復元だけに頼るのは避けましょう。
不具合の原因と当面の回避策
印刷エラーの表示中にアプリがクラッシュ
日本マイクロソフトによると、原因はメモ帳が内部で利用する「Microsoft.WindowsAppRuntime.1.7」コンポーネントにあります。
印刷が失敗した際にメモ帳がエラーダイアログを表示しようとすると、コンポーネントで例外が発生し、アプリがクラッシュする仕組みと説明されています。
イベントビューアーには、障害が発生したアプリとして「Notepad.exe」、モジュールとして「Microsoft.UI.Input.dll」が記録される場合があります。
開発部門は問題を認識して修正を進めているとされていますが、案内時点では修正版の提供時期は明らかにされていません。
修正までにできること
まず、印刷を始める前に編集中の文書を保存してください。
PDFの作成を取りやめる可能性がある場合は、保存ダイアログでキャンセルするのではなく、いったん印刷操作を避けるのが安全です。
すでにメモ帳が終了した場合は、再起動してタブや内容が復元されているか確認し、復元できたらすぐに別ファイルとして保存しましょう。
まとめ
メモ帳では、「Microsoft Print to PDF」で印刷を開始し、保存ダイアログをキャンセルするとアプリがクラッシュする問題が報告されています。
修正が適用されるまでは、PDF印刷の前に編集内容を保存し、キャンセル操作によるデータ消失に備えてください。
