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Windows 11の「ファイル名を指定して実行」が刷新へ、起動高速化やダークモードに対応

Windows 11で、WindowsキーとRキーを押すと表示される「ファイル名を指定して実行」ダイアログが刷新される見込みです。

新しいダイアログは、デザインをWindows 11の「Fluent」デザインシステムに合わせるだけでなく、起動の高速化やダークモードへの対応、履歴機能の改善なども盛り込まれています。

現時点では「Windows Insider Preview」のテスト段階であり、製品版にいつ、どのような形で搭載されるかは確定していません。

「ファイル名を指定して実行」が新デザインに

「ファイル名を指定して実行」は、アプリやファイル、フォルダーを名前やパスで指定して開けるWindowsの標準機能です。

たとえば、cmdと入力すればコマンドプロンプトを、notepadと入力すればメモ帳を起動できます。

長年使われてきたダイアログですが、新版ではWindows 11の標準的な外観に近づき、ダークモードにも対応します。

見た目を整えるだけでなく、内部の実装も現代的なものへ改められています。

PowerToysのランチャー技術を活用

新しいダイアログは、Microsoftのユーティリティ群「PowerToys」で開発が進められているコマンドランチャー「CmdPal」をベースにしています。

CmdPalは「PowerToys Run」の次世代版にあたるランチャーで、キーボードからアプリやコマンドをすばやく呼び出すことを目指しています。

新しい「実行」ダイアログはC#とWinUI 3で構築され、「.NET Native AOT」による最適化も施されています。

Native AOTで起動処理を効率化

Native AOTは、アプリのコードを実行時に変換するのではなく、あらかじめネイティブコードへコンパイルする仕組みです。

一般的な.NETアプリで実行時に行われるJITコンパイルを省けるため、起動時の処理を効率化できる可能性があります。

公開された計測では、ダイアログの表示時間は旧版が中央値で103ミリ秒、新版が94ミリ秒でした。

差は約9ミリ秒で、数値だけを見ると小幅な改善ですが、操作時には新版のほうが軽快に感じられるとされています。

項目内容
旧版の表示時間中央値で103ミリ秒
新版の表示時間中央値で94ミリ秒
主な技術C#、WinUI 3、.NET Native AOT

利用状況をもとに機能や履歴を見直し

刷新にあたっては、実際の利用状況も分析され、あまり使われていない機能の整理が進められています。

たとえば「参照」ボタンについて、約3,500万人のサンプルを調査したところ、クリックしたユーザーは0.0038%にとどまったとされています。

この結果を受け、新しいダイアログでは「参照」ボタンが削除される予定です。

一方、履歴機能はデザインが更新され、履歴に表示されるプログラムのアイコンも確認しやすくなります。

また、パスの入力欄に~\を入力してホームディレクトリへアクセスする機能も追加されるとのことです。

なお、ダイアログにテキストを貼り付けてコピーし直し、リッチテキストの書式を取り除く使い方も一定数確認されたといいます。

こうした意外な使い方が、既存機能の扱いや新しい設計を検討する材料になっているようです。

Insider Previewで試す方法と注意点

新しいダイアログを先行して試すには、「Windows Insider Program」に参加し、「Experimental」チャネルのビルドを利用します。

対象ビルドを導入した後、「設定」アプリの「システム」から「詳細設定」ページを開き、新しい実行ダイアログを有効にします。

ただし、Insider Previewの機能は開発中のため、動作や仕様が変更される可能性があり、最終的に製品版へ搭載されない場合もあります。

日常的に使うPCで試す場合は、テスト版の不具合や変更を受け入れられるかを考えたうえで利用してください。

まとめ

Windows 11の「ファイル名を指定して実行」は、Fluentデザインやダークモードに対応し、内部実装の刷新による起動時間の短縮も図られています。

履歴の見やすさやホームディレクトリへのアクセスも改善される一方、現時点ではInsider Previewで検証中の機能です。

製品版への提供時期や最終的な仕様は明らかになっていないため、今後のテスト結果に注目しましょう。

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