ゲームパッドのボタンにキーボードやマウスの操作を割り当てられるWindows向けツール「JoyToKey」が、バージョン7.4.0でマクロ機能を追加しました。
複数の入力を順番に実行し、入力ごとに押し続ける時間を設定できるため、格闘ゲームのコマンド入力や、ゲーム開始時の定型操作などをボタンひとつで実行できます。
JoyToKey v7.4.0でマクロ機能が追加
JoyToKeyは、ゲームパッドのボタンや方向入力に、キーボードのキー、マウスボタン、マウスカーソルの移動などを割り当てるソフトです。
ボタン設定を複数作成してゲームやアプリに関連付けられるため、タイトルごとに操作方法を切り替えたり、よく使うショートカットをゲームパッドから実行したりできます。
バージョン7.4.0では、設定画面に加わった「コマンド」タブから、複数の操作を順番に実行するマクロを作成できるようになりました。
従来の複数入力設定から拡張
従来の「キーボード(複数)」設定でも、最大4つの入力を順番に実行できましたが、各入力の保持時間は共通でした。
新しいマクロ機能では、入力を並べる行数に制限がなくなり、行ごとに入力と保持時間を設定できます。
| 項目 | v7.4.0のマクロ機能 |
|---|---|
| 入力行数 | 上限なし |
| 保持時間 | 行ごとにミリ秒単位で指定 |
| 1行あたりの入力数 | 最大4つ |
| 入力の種類 | キーボード・マウス入力 |
入力の順番や待ち時間を細かく設定
マクロは上の行から順番に実行され、各行に設定した時間だけ、その行の入力が押された状態になります。
たとえば、あるキーを短く押してから別のキーを長く押す操作も、それぞれの行に異なる保持時間を指定することで組み立てられます。
キーやマウスボタンを指定しない行は、何も入力しない待機時間として使えます。
同じ入力が続く場合の動作
隣り合う行に同じキーが指定されている場合、そのキーはいったん離されず、押された状態が引き継がれます。
前の行から変わった入力だけが押されたり離されたりするため、キーを押し続けながら別の入力を加えるような操作も設定できます。
1行には最大4つのキーやマウス入力を指定できるので、複数の入力を同時に行う手順にも対応します。
格闘ゲームの技や定型操作をボタンに割り当て
マクロの活用例として、格闘ゲームで複数方向とボタンを順に入力する必殺技を、ゲームパッドの1ボタンから実行する方法があります。
入力ごとに保持時間を調整できるため、単に複数のキーを連続で送るだけでなく、操作の間隔や押す長さを含めた手順を登録できます。
リアルタイムストラテジーゲームでは、開始直後に繰り返す操作をまとめたり、アプリでは複数のショートカットキーを順番に呼び出したりする用途が考えられます。
ほかのボタン設定をマクロに組み込む
入力欄を右クリックして「他のボタン設定を起動」を選ぶと、別のボタンに割り当てた設定をマクロの途中で呼び出せます。
たとえば、個別の技をそれぞれ別ボタンに設定しておき、それらを組み合わせた一連の操作を別のボタンに登録する使い方ができます。
手順を部品ごとに分けて作成できるため、複雑な操作をひとつの長い入力列として管理するより、設定内容を整理しやすくなります。
マクロの実行と停止、設定時の注意点
割り当てたボタンを一度押すと、ボタンをすぐに離しても、マクロは最後の行まで実行されます。
実行中に同じボタンをもう一度押すと、押されている入力がいったんすべて離され、マクロが最初の行からやり直されます。
この動作を踏まえ、長いマクロを作るときは、各行の保持時間や待機時間を短い単位から調整し、意図した順番で入力されるか確認するとよいでしょう。
ゲーム側の入力受付時間や処理状況によって結果が変わることもあるため、設定した時間がすべてのゲームで同じように機能するとは限りません。
また、オンラインゲームなどでは自動入力やマクロの利用が利用規約で制限されている場合がありますので、使用前に各タイトルのルールを確認してください。
対応環境と価格
JoyToKeyはWindows Vista、7、8、10、11に対応するシェアウェアで、価格は税込880円です。
試用中も機能に制限はなく、作者のWebサイトなどから入手できます。
バージョン7.4.0ではマクロ機能の追加に加え、入力の連続実行時にキーが途中で離れるとまれに正しく動作しない問題や、ログファイルの文字化けなども修正されています。
コード署名に使われる証明書も変更されているため、更新時に表示される発行元情報が以前と異なる場合があります。
まとめ
JoyToKey v7.4.0では、入力行数に上限のないマクロを作成でき、行ごとの保持時間や最大4つの同時入力を指定できるようになりました。
格闘ゲームの技入力だけでなく、ゲーム内の定型手順やアプリのショートカット操作をゲームパッドにまとめたい場合にも役立ちます。
入力時間やゲームごとの規約を確認しながら設定すれば、ゲームパッドで実行できる操作の幅を広げられるアップデートです。
