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BIOS/UEFI画面で起動順位を変更する方法とPCトラブル時の役割

Windowsパソコンを利用していて、突然OSが起動しなくなったり、青い画面が表示されて操作を受け付けなくなったりするトラブルに見舞われたことはないでしょうか。

このような緊急事態において、システムの根幹に関わる設定を確認し、復旧への足がかりとなるのが「BIOS」や「UEFI」と呼ばれる設定画面です。

特に、リカバリメディアやUSBメモリからシステムを起動させる際には、「起動順位(ブートオーダー)」の変更という操作が不可欠となります。

本記事では、BIOS/UEFIが果たす重要な役割から、具体的な起動順位の変更手順、そしてトラブル発生時の活用方法までを詳しく解説します。

BIOS/UEFIの基本知識とPCにおける役割

パソコンの電源ボタンを押してからWindowsのロゴが表示されるまでの短い時間に、内部ではBIOSまたはUEFIというプログラムが重要な役割を果たしています。

これらはパソコンの「マザーボード」と呼ばれる基板に書き込まれたファームウェアであり、OSが起動するよりも前に動作を開始します。

BIOSとUEFIの違い

BIOSは「Basic Input Output System」の略称で、1980年代から長く使われてきた伝統的なシステムです。

一方、UEFIは「Unified Extensible Firmware Interface」の略であり、BIOSの後継として開発された近代的な規格です。

現在のWindows 10やWindows 11、そして最新のPC環境では、ほとんどがUEFIを採用しています。

UEFIはBIOSに比べて起動速度が速く、2TBを超える大容量のストレージをサポートし、マウス操作が可能なグラフィカルな画面を提供しています。

しかし、現在でも慣習的にこれらを総称して「BIOS設定画面」と呼ぶことが多くあります。

トラブル解決におけるBIOS/UEFIの重要性

BIOS/UEFIの主な役割は、キーボードやマウス、ハードディスク、メモリなどのハードウェアが正常に動作するかをチェックすることです。

これを「POST(Power On Self Test)」と呼びます。

もしマザーボードが接続されているパーツの異常を検知した場合、BIOS/UEFIはエラーメッセージを出してOSの起動を停止させます。

つまり、Windowsが立ち上がらない原因が「ソフトウェア(OS)」にあるのか「ハードウェア」にあるのかを切り分ける際の第一の判断材料となります。

また、セキュアブートやTPM(Trusted Platform Module)の設定管理もここで行われるため、セキュリティレベルの維持にも大きく寄与しています。

起動順位(ブートオーダー)の変更が必要なケース

通常、パソコンは内蔵されているSSDやハードディスクからWindowsを読み込むように設定されています。

しかし、トラブル対応やシステム変更の際には、この優先順位を意図的に変えなければならない場面があります。

OSの再インストールや修復を行う場合

Windowsが深刻なエラーで起動できなくなった際、Microsoftが提供する「メディア作成ツール」で作成した回復ドライブやインストールUSBメモリを使用します。

この際、パソコンが優先的にUSBメモリのデータを読み込むように設定しないと、エラーが出ている内蔵ストレージを読み込み続けてしまい、修復作業が始められません。

外部ストレージから異なるOSを起動する場合

検証用として別のOSをUSBメモリから起動させたり、ストレージのバックアップ専用ソフトを専用ディスクから立ち上げたりする場合にも、起動順位の変更が必要です。

最近では、古いパソコンを軽量なOSで再利用するために、外部メディアから起動を確認するケースも増えています。

BIOS/UEFI画面の出し方と基本操作

BIOS/UEFIの設定画面は、Windowsが起動している状態では開くことができません。

パソコンの電源投入直後、特定のキーを連打することでアクセスするのが一般的です。

メーカー別のアクセスキー一覧

BIOS/UEFIを呼び出すためのキーは、パソコンのメーカーやマザーボードの種類によって異なります。

代表的なメーカーのアクセスキーは以下の通りです。

メーカー名主なアクセスキー
NEC / 富士通 / 東芝(Dynabook)F2
SONY(VAIO)F2 または ASSISTボタン
DELL / HPF2 または F10
LenovoF1 または F2
自作PC(ASUS / ASRock / MSI / Gigabyte)Del または F2

電源ボタンを押した直後から、ロゴが表示されるまで1秒間に2〜3回程度の速さでキーを連打するのがコツです。

Windowsの設定画面からアクセスする方法

最近のPCは起動が非常に速いため、手動でのキー操作が間に合わないことがあります。

その場合は、Windowsが動作していれば設定メニューからUEFI画面へ進むことが可能です。

「設定」アプリを開き、「システム」から「回復」を選択します。

「PCの起動をカスタマイズする」という項目にある「今すぐ再起動」をクリックします。

青い画面のオプション選択が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」の順に選択すると、確実にUEFI画面へ移行できます。

起動順位を変更する具体的な手順

BIOS/UEFI画面に入ることができたら、実際に起動順位を変更してみましょう。

画面構成は機種によって異なりますが、基本的な考え方は共通しています。

「Boot」タブを探す

多くのBIOS/UEFI画面では、上部またはサイドメニューに「Boot」や「起動」という項目があります。

キーボードの矢印キーを使ってそのタブに移動してください。

マウス操作が可能なUEFIの場合は、画面端にある「Advanced Mode(詳細設定モード)」に切り替える必要があるかもしれません。

優先順位の入れ替え

「Boot Priority」や「Boot Option Priorities」といった項目に、認識されているデバイスがリストアップされています。

「Option #1」や「1st Boot Device」となっている場所が、最も優先されるデバイスです。

ここに、接続したUSBメモリやDVDドライブを最上位(一番上)に移動させます。

移動させるためのキーは画面端に表示されていることが多いですが、一般的には「+」「-」キーや「F5」「F6」キーが使用されます。

設定の保存と終了

順位の変更が終わったら、必ず設定を「保存」して終了しなければなりません。

単に電源を切ったり、保存せずに終了したりすると、変更内容は反映されません。

「Exit」タブへ移動し、「Save Changes and Exit(変更を保存して終了)」を選択します。

キーボードの「F10」キーが「保存して終了」のショートカットとして割り当てられていることが多いので、これを活用するとスムーズです。

起動順位変更時の注意点とトラブル対処

手順通りに進めても、うまく外部デバイスから起動できない場合があります。

その際に確認すべきいくつかのポイントを挙げます。

セキュアブート(Secure Boot)の影響

セキュアブートは、信頼されていないソフトウェアが起動するのを防ぐセキュリティ機能です。

古いOSのインストールメディアや、一部のLinuxなどを起動させようとする場合、この機能が原因でブロックされることがあります。

もし外部メディアから起動しない場合は、BIOS/UEFIの「Security」タブにあるセキュアブートを一時的に「Disabled(無効)」に設定してみてください。

ただし、Windows 11の通常動作にはセキュアブートが推奨されるため、作業が終わったら必ず元の「Enabled(有効)」に戻すようにしましょう。

USBメモリが認識されない場合

BIOS/UEFI画面を開く前に、USBメモリをしっかりとポートに差し込んでおく必要があります。

一部のPCでは、USB 3.0ポート(青いポート)よりもUSB 2.0ポートの方が認識されやすい場合があります。

また、高速起動(Fast Boot)設定が有効になっていると、USBデバイスの初期化をスキップしてしまうことがあります。

その場合は、BIOS/UEFI内で「Fast Boot」を無効にするか、Windowsの「電源オプション」から高速スタートアップをオフにして再起動を試してください。

設定画面が英語でわからないとき

最近のUEFIは日本語に対応しているものが増えています。

「Language」という項目を探し、そこを「Japanese」に変更することで、メニューの多くが日本語表記に変わります。

もし英語のままであっても、基本的なキーワードであるBootPrioritySaveExitさえ覚えておけば、操作に迷うことは少なくなります。

まとめ

BIOSおよびUEFIは、パソコンのハードウェアとOSを橋渡しする極めて重要なファームウェアです。

パソコンに深刻なトラブルが発生した際や、システムのメンテナンスを行う際には、この画面での操作が不可欠となります。

特に起動順位の変更は、回復ドライブを使用してWindowsを復旧させるための第一歩です。

各メーカーによるアクセスキーの違いや、セキュアブートなどのセキュリティ設定に注意しながら、慎重に操作を行ってください。

BIOS/UEFIの正しい知識と操作方法を身につけておくことで、万が一のパソコン故障時にも、慌てずに適切な対処ができるようになります。

もし設定を変更しても問題が解決しない場合は、ハードウェア自体の故障も視野に入れ、専門の修理業者に相談することをおすすめします。

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