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「Microsoft Edge 155」公開、JPEG XLに対応しAIタブ整理を強化 大規模な脆弱性修正も

Microsoftは2026年10月8日(現地時間)、デスクトップ版ブラウザー「Microsoft Edge」のバージョン155.0.4283.45を安定版チャネルで公開しました。

今回の更新では、画像形式「JPEG XL」の表示に対応したほか、AIによるタブ整理機能を強化しています。

さらに、Chromiumに含まれる脆弱性への修正も反映されており、安全性の観点からも早めのアップデートが推奨されます。

Edge 155の主な変更点

Edge 155は、Edge 154に続くメジャーアップデートです。

Webページの表示に関わる新機能に加え、タブ管理や既存機能の整理、セキュリティ修正などが含まれます。

項目主な内容
画像表示JPEG XL形式の画像をデコード
タブ管理AIがタブやワークスペースの整理を提案
Web標準CSS、Window Management API、WebCryptoなどを強化
機能の変更リアルタイム ビデオ翻訳を廃止
セキュリティChromiumの脆弱性修正を反映

JPEG XL画像をブラウザー上で表示可能に

Edge 155では、画像形式「JPEG XL」(image/jxl)のデコードに対応しました。

これにより、Webサイトに掲載されたJPEG XL形式の画像を、対応する追加ソフトを用意せずにブラウザー上で表示できます。

JPEG XLは、画質や圧縮効率に加え、幅広い色表現やアニメーションなどを扱える画像形式です。

Edge 155の対応には、画像を段階的に表示するプログレッシブデコード、広色域、HDR、アニメーションも含まれます。

ただし、画像を表示できるかどうかは、Webサイト側がJPEG XL形式を提供しているかにも左右されます。

対応ブラウザーが増えることで、Web制作者が画像形式を選ぶ際の選択肢が広がり、用途に応じた配信方法を検討しやすくなります。

AIによるタブ整理でグループ名や見た目も提案

Edge 155では、AIを活用したタブ整理機能が強化され、タブや「ワークスペース」のグループ分けだけでなく、グループ名やビジュアル、ラベルも提案するようになりました。

調べものや複数の仕事を同時に進めていると、開いたタブが増え、目的のページを見つけにくくなることがあります。

こうした場合にAIの提案を利用すれば、関連するページをまとめて整理する手がかりになります。

一方、提案を使うかどうかは利用者が設定できます。

機能を無効にするには、設定ページ(edge://settings/privacy/services)を開き、「Microsoft Edgeでタブを整理しましょう」をオフにします。

企業などの管理者は、グループポリシー「TabServicesEnabled」によって機能を制御できます。

AIによる整理が不要な場合や、組織内で利用を統一したい場合は、設定やポリシーを確認するとよいでしょう。

Webプラットフォームの機能も拡張

Edge 155には、WebサイトやWebアプリの開発に関係する機能追加も含まれています。

CSSでは、記号の並びを扱うsymbols()関数や、要素の外側余白の調整に使うmargin-trimプロパティなどが導入されました。

また、文字装飾線が空白部分をまたぐかどうかを制御するtext-decoration-skip-spacesも利用できるようになります。

「Window Management API」は、ウィンドウ管理の権限を持つWebアプリが、ウィンドウの最大化や最小化、復元などを実行できるように拡張されました。

暗号関連では、WebCryptoに耐量子暗号技術のML-KEM、ML-DSA、X-Wingが加わっています。

これらの変更はChrome 155と共通するもので、Chromiumを基盤とするブラウザーのWeb標準対応を進めるものです。

廃止された機能と今後の変更

リアルタイム ビデオ翻訳を廃止

Edge 155では、「リアルタイム ビデオ翻訳」が廃止されました。

関連するポリシー「LiveVideoTranslationEnabled」も、今後のアップデートで非推奨となる予定です。

この機能を業務などで利用していた場合は、代替手段の確認が必要です。

unloadイベントの実行条件を変更

Webページを離れる際などに使われる「unload」イベントは、サイトが明示的に許可しない限り、イベントハンドラーが実行されないよう段階的に変更されています。

Edge 152とEdge 153ではページ読み込みの60%、Edge 154では80%を対象としていましたが、Edge 155で100%に達しました。

Webサイトの運営者や開発者は、ページ終了時の処理がこのイベントに依存していないか確認し、必要に応じて代替方法への移行を検討してください。

Windowsのサインイン方式をOneAuthへ移行

Windows版に残っていた従来のダイレクトWAM(Web Account Manager)によるサインイン実装は、バージョン157で廃止される予定です。

今後はOneAuthへ完全移行する計画で、ほとんどの利用者はすでに自動で移行済みとされています。

セキュリティ修正を適用するため更新を

Edge 155には、ベースとなるChromiumの脆弱性修正が反映されています。

公開時点ではEdgeの修正内容やCVE番号の一覧は確認できませんが、同じくChromiumを基盤とするChrome 155では247件の脆弱性が修正されました。

そのためEdgeでも同規模の修正が含まれる可能性がありますが、Edgeの修正件数として247件が確定しているわけではありません。

脆弱性の詳細や修正件数が明らかになっていない場合でも、更新を先延ばしにせず、最新の安定版を適用することが重要です。

Edge 155への更新方法

デスクトップ版EdgeはWindows、Mac、Linuxに対応しており、利用中のブラウザーは通常、自動で更新されます。

すぐに更新したい場合は、画面右上の「…」メニューから「ヘルプとフィードバック」へ進み、「Microsoft Edgeについて」を開いてください。

更新画面はedge://settings/helpからも表示でき、更新の確認後に再起動が求められる場合があります。

まとめ

Microsoft Edge 155では、JPEG XL画像の表示対応やAIタブ整理の強化に加え、Web標準関連の機能拡張とChromiumの脆弱性修正が行われました。

一方で、リアルタイム ビデオ翻訳の廃止や、unloadイベントの実行条件変更など、利用者やWebサイト運営者が確認しておきたい変更もあります。

新機能を利用する予定がない場合でも、セキュリティ修正を適用するため、Edgeのバージョンを確認して最新状態に保つことをおすすめします。

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