Googleは2026年10月1日、デスクトップ版「Google Chrome」の安定版を更新し、11件の脆弱性に対処しました。
「Chrome 154」では9月29日に続く2回目のセキュリティ更新で、今回の修正には最も深刻度が高い「Critical」の脆弱性も含まれています。
現時点で悪用が確認された脆弱性はないとされていますが、Chromeを利用している場合は、更新が適用されているか確認し、必要に応じて早めに再起動してください。
Chrome 154の更新内容
今回公開されたバージョンは、WindowsとMac向けがv154.0.8037.97/.98、Linux向けがv154.0.8037.97です。
修正された脆弱性は合計11件で、深刻度の内訳は「Critical」が1件、「High」が9件、「Medium」が1件です。
| 深刻度 | 修正件数 |
|---|---|
| Critical | 1件 |
| High | 9件 |
| Medium | 1件 |
| 合計 | 11件 |
Criticalの脆弱性はWebGLに関するもの
今回、Criticalと評価されたのは、WebGLにおける範囲外書き込みの脆弱性「CVE-2026-103628」です。
WebGLは、ウェブブラウザー上で3Dグラフィックスなどを描画するための技術です。
範囲外書き込みは、プログラムが想定された領域の外へデータを書き込む問題を指し、ソフトウェアの不具合によっては予期しない動作や安全性への影響につながる可能性があります。
ただし、公開されている情報だけでは、この脆弱性が実際にどのような条件で悪用されるのかまでは明らかになっていません。
現時点で悪用が確認された脆弱性はないとされていますが、脆弱性の詳細が明らかになる前に更新を済ませることが大切です。
前回の更新に続くセキュリティ対応
Chrome 154では、9月29日にも32件の脆弱性を修正する更新が公開されています。
今回の更新は、その後に追加で11件へ対処したものです。
短い期間に複数のセキュリティ更新が行われているため、Chromeのバージョンが最新かどうかを改めて確認しておくと安心です。
Chromeを手動で更新する方法
Chromeは通常、自動的にアップデートされますが、更新が反映されているかは設定画面から確認できます。
アドレスバーにchrome://settings/helpと入力すると、バージョンの確認と更新のチェックを行えます。
更新後に「再起動して更新」ボタンが表示された場合は、クリックしてChromeを再起動してください。
更新ファイルを取得しただけでは適用が完了しないことがあるため、再起動まで済ませることが重要です。
Windows版はWindows 10以降に対応し、Arm版はWindows 11以降が対象です。
Mac版はmacOS 13 Ventura以降に対応しており、Linux版も提供されています。
Microsoft Edgeもv154.0.4258.53に更新
Google Chromeと同じ10月1日には、デスクトップ版「Microsoft Edge」もv154.0.4258.53へ更新されました。
Microsoftが案内している変更内容は、不具合の修正とパフォーマンスの改善です。
Edgeについては、記事の時点で脆弱性のCVE番号は公表されていません。
一方、EdgeはChromiumをベースとしているため、今回のChromium側の更新に関連するセキュリティ修正が含まれている可能性があります。
具体的な修正内容が確認できない段階では断定できませんが、Edge利用者も更新を確認しておくとよいでしょう。
Edgeの更新状況は、アドレスバーにedge://settings/helpと入力するか、右上のメニューから[ヘルプとフィードバック]、[Microsoft Edgeについて]の順に開くと確認できます。
まとめ
Chrome 154の今回の更新では、Criticalが1件、Highが9件、Mediumが1件の計11件の脆弱性が修正されました。
特にCriticalの脆弱性はWebGLに関する範囲外書き込みで、Chrome 154では9月29日に続く2回目のセキュリティ更新となります。
Chromeはchrome://settings/help、Edgeはedge://settings/helpから更新を確認し、再起動を求められた場合は忘れずに適用してください。
