自分の頭の中にあるアイデアが、目の前で立体的な形になっていく――そんなものづくりの楽しさを体験できるワークショップが、Maker Faire Tokyo 2026で開催されました。
会場では、AIを活用して3Dモデルを作る体験に、小学生からシニア層まで幅広い参加者が挑戦しました。
Maker Faire Tokyo 2026でAIを使ったものづくり体験
Maker Faire Tokyoは、ものづくりを楽しむ「Maker」たちが作品やアイデアを発表する、日本最大級のものづくりイベントです。
2026年は9月5日と6日に有明GYM-EXで開催され、さまざまな展示や体験企画に多くの来場者が集まりました。
会場では、AIを活用したプログラム作成と3Dモデル作成のワークショップが行われ、参加者が実際に手を動かしながら、デジタル技術を使った制作を体験しました。
雨天にもかかわらず、両日とも整理券がなくなるほどの盛況となり、ものづくりへの関心の高さがうかがえます。
電車やフィギュア、ペットまで多彩なアイデアが3Dに
3Dモデル作成体験には、小学生からシニア層まで、年齢や性別を問わず多様な参加者が集まりました。
作りたいものも、好きな電車や美少女フィギュア、飼っているペットなどさまざまで、参加者それぞれの関心や思い出が制作の出発点になっています。
自分が考えたものが立体的なモデルになる過程に、多くの参加者が驚いていたといいます。
普段は頭の中や言葉でしか表現できないイメージが、目で見て確かめられる形になることは、デジタルものづくりならではの面白さです。
「作りたいもの」から始めることで体験しやすく
専門的な知識を先に学ぶのではなく、まず自分の好きなものを題材にすることで、参加者は制作に取り組む動機を持ちやすくなります。
電車の形やペットの特徴など、身近な対象には「ここを再現したい」という具体的なイメージがあり、完成したモデルを見たときに、想像との違いにも気づきやすくなります。
こうした試行錯誤は、単にモデルを作るだけでなく、アイデアを言葉や形にして伝える練習にもつながります。
AIが広げる3D制作の入り口
3Dモデルの制作には、立体の形を考えたり、制作ソフトの操作を覚えたりする必要があり、初めての人には難しく感じられることがあります。
AIを取り入れた制作体験は、参加者が思い描いたイメージを形にするきっかけとなり、これまで3D制作に触れる機会がなかった人にも入口を用意します。
一方で、AIが生成した形が、頭の中のイメージと最初から完全に一致するとは限りません。
どのような特徴を表現したいかを考え、結果を見ながら調整していく過程も、ものづくりの大切な要素です。
完成品だけでなく、イメージを伝え、出力を確かめ、より近い形を探すプロセスそのものが、参加者にとって学びや発見になります。
世代を超えて共有できるものづくりの楽しさ
幅広い世代が同じ体験に参加したことは、3D制作が特定の年齢層や専門家だけのものではないことを示しています。
子どもにとっては自由な発想を立体にする機会となり、大人にとっては趣味や身近な関心を新しい技術で表現する機会になります。
また、何を作りたいかを考えるところから始まるため、参加者同士で作品やアイデアを見せ合う楽しさも生まれます。
デジタル技術を使った制作が、世代や経験の違いを越えて会話を生む点も、体験型イベントの魅力といえるでしょう。
まとめ
Maker Faire Tokyo 2026の3Dモデル作成ワークショップでは、電車やフィギュア、ペットなど、参加者一人ひとりのアイデアが制作の題材になりました。
小学生からシニア層まで幅広い人が参加し、自分のイメージが立体になる驚きや、AIを活用したものづくりの楽しさを体験しました。
AIは制作を始めるきっかけを広げる一方で、何を作りたいのかを考え、出力を確かめながら形にしていくのは人の発想です。
身近なアイデアをデジタル技術で形にする体験は、ものづくりの新しい入口として、今後も多くの人の関心を集めそうです。
