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【保存版】ASCIIコード表(早見表)10進/16進/記号一覧まとめ

プログラミングを学び始めた方が、最短で正しく文字コードを扱えるように、ASCIIの基本と早見表、制御文字やエスケープ表記、そして実務で役立つ覚え方を整理しました。

10進と16進の対応や記号の一覧を一度に確認できる保存版として活用してください。

ASCIIコードとは

ASCIIはコンピュータの最も基本的な文字集合の1つで、英数字と記号、制御文字を7ビットで表す規格です。

多くのプログラミング言語やプロトコルの基礎であり、UnicodeやUTF-8でも先頭128文字はASCIIと同一の値を取ります。

7ビットの範囲と基本

ASCIIは7ビットで0〜127の範囲を定義します。

内訳は、0〜31と127が制御文字、32〜126が印字可能文字です。

印字可能文字には空白(スペース)や数字、英大文字・小文字、句読点や演算子などの記号が含まれます。

実装上は1バイト(8ビット)で保持されますが、上位1ビットは未使用です。

10進と16進の読み方

プログラミングでは、ASCII値を10進と16進で頻繁に扱います。

たとえば文字Aは10進で65、16進で0x41です。

慣例として16進は0xプレフィックスを付けて表記します。

数字の0は10進で48、16進で0x30、改行LFは10進で10、16進で0x0Aと覚えると実務で素早く判断できます。

ASCIIと拡張ASCIIの違い

ASCIIの定義は0〜127のみです。

128〜255の領域は「拡張ASCII」と俗に呼ばれますが国際規格ではありません。

ISO-8859-1やWindows-1252など複数の文字集合が存在し、同じ数値でも文字が異なることがあります。

したがって、0〜127は世界共通で安全、128以上は文字コード系の前提を必ず確認する、という姿勢が重要です。

ASCIIコード表 早見表(10進/16進/文字)

以下は印字可能文字の一覧と、数字・英字・記号の部分表です。

プログラムのデバッグやデータ解析時に参照してください。

印字可能文字一覧

10進/16進/文字の対応表です。

特殊な文字は説明欄も併記しています。

10進16進文字説明
320x20空白(space)
330x21!感嘆符
340x22二重引用符
350x23#シャープ
360x24$ドル
370x25%パーセント
380x26&アンパサンド
390x27アポストロフィ
400x28(左丸括弧
410x29)右丸括弧
420x2A*アスタリスク
430x2B+プラス
440x2C,カンマ
450x2Dハイフン
460x2E.ドット
470x2F/スラッシュ
480x300数字0
490x311数字1
500x322数字2
510x333数字3
520x344数字4
530x355数字5
540x366数字6
550x377数字7
560x388数字8
570x399数字9
580x3A:コロン
590x3B;セミコロン
600x3C<小なり
610x3D=等号
620x3E>大なり
630x3F?クエスチョン
640x40@アット
650x41A英大文字
660x42B
670x43C
680x44D
690x45E
700x46F
710x47G
720x48H
730x49I
740x4AJ
750x4BK
760x4CL
770x4DM
780x4EN
790x4FO
800x50P
810x51Q
820x52R
830x53S
840x54T
850x55U
860x56V
870x57W
880x58X
890x59Y
900x5AZ
910x5B[左角括弧
920x5C\バックスラッシュ
930x5D]右角括弧
940x5E^カレット
950x5F_アンダースコア
960x60`グレイヴアクセント
970x61a英小文字
980x62b
990x63c
1000x64d
1010x65e
1020x66f
1030x67g
1040x68h
1050x69i
1060x6Aj
1070x6Bk
1080x6Cl
1090x6Dm
1100x6En
1110x6Fo
1120x70p
1130x71q
1140x72r
1150x73s
1160x74t
1170x75u
1180x76v
1190x77w
1200x78x
1210x79y
1220x7Az
1230x7B{左波括弧
1240x7C|縦棒(パイプ)
1250x7D}右波括弧
1260x7E~チルダ

補足

  • 92のバックスラッシュは多くの言語でエスケープ記号として使われます。表示や入力の際は注意してください。
  • 124の縦棒はシェルや正規表現などで意味を持つため、文脈により特別な扱いになることがあります。

数字0〜9のコード

連続範囲で覚えると便利です。

先頭は48(0x30)です。

10進16進文字
480x300
490x311
500x322
510x333
520x344
530x355
540x366
550x377
560x388
570x399

英大文字A〜Zのコード

こちらも連続で、先頭は65(0x41)です。

10進16進文字
650x41A
660x42B
670x43C
680x44D
690x45E
700x46F
710x47G
720x48H
730x49I
740x4AJ
750x4BK
760x4CL
770x4DM
780x4EN
790x4FO
800x50P
810x51Q
820x52R
830x53S
840x54T
850x55U
860x56V
870x57W
880x58X
890x59Y
900x5AZ

英小文字a〜zのコード

先頭は97(0x61)で、こちらも連続です。

10進16進文字
970x61a
980x62b
990x63c
1000x64d
1010x65e
1020x66f
1030x67g
1040x68h
1050x69i
1060x6Aj
1070x6Bk
1080x6Cl
1090x6Dm
1100x6En
1110x6Fo
1120x70p
1130x71q
1140x72r
1150x73s
1160x74t
1170x75u
1180x76v
1190x77w
1200x78x
1210x79y
1220x7Az

記号のコード一覧

英数字以外の主要記号をまとめました。

シェルや正規表現、プログラム内の演算子として特別な意味を持つものが多いため、コード値とともに文字自体の扱いにも注意が必要です。

10進16進文字名称
330x21!感嘆符
340x22二重引用符
350x23#シャープ
360x24$ドル
370x25%パーセント
380x26&アンパサンド
390x27アポストロフィ
400x28(左丸括弧
410x29)右丸括弧
420x2A*アスタリスク
430x2B+プラス
440x2C,カンマ
450x2Dハイフン
460x2E.ドット
470x2F/スラッシュ
580x3A:コロン
590x3B;セミコロン
600x3C<小なり
610x3D=イコール
620x3E>大なり
630x3F?クエスチョン
640x40@アット
910x5B[左角括弧
920x5C\バックスラッシュ
930x5D]右角括弧
940x5E^カレット
950x5F_アンダースコア
960x60`グレイヴ
1230x7B{左波括弧
1240x7C|パイプ
1250x7D}右波括弧
1260x7E~チルダ

制御文字一覧とエスケープ表記

制御文字は表示されない動作制御用のコードで、テキストの整形や通信制御に使われます。

プログラムではエスケープ表記を併用することで可読性を保ちます。

制御コード(0〜31,127)

代表的な略称、用途、エスケープ表記をまとめます。

エスケープはC系言語の慣習に準じます。

10進16進略称名称代表的なエスケープ
00x00NULヌル\0
10x01SOH見出し開始なし
20x02STXテキスト開始なし
30x03ETXテキスト終了なし
40x04EOT伝送終了なし
50x05ENQ問い合わせなし
60x06ACK受信確認なし
70x07BELベル\a
80x08BSバックスペース\b
90x09HT水平タブ\t
100x0ALF改行\n
110x0BVT垂直タブ\v
120x0CFF改ページ\f
130x0DCR復帰\r
140x0ESOシフトアウトなし
150x0FSIシフトインなし
160x10DLEデータリンクエスケープなし
170x11DC1デバイス制御1(XON)なし
180x12DC2デバイス制御2なし
190x13DC3デバイス制御3(XOFF)なし
200x14DC4デバイス制御4なし
210x15NAK否定応答なし
220x16SYN同期アイドルなし
230x17ETB伝送ブロック終端なし
240x18CANキャンセルなし
250x19EM媒体終端なし
260x1ASUBサブスティチュートなし
270x1BESCエスケープ\x1B または \e
280x1CFSファイル区切りなし
290x1DGSグループ区切りなし
300x1ERSレコード区切りなし
310x1FUSユニット区切りなし
1270x7FDELデリートなし

注記として、\eは多くの処理系で使えますが標準Cの正式エスケープではありません。

移植性が必要な場合は16進の\x1Bを使うと安全です。

改行LFと復帰CR

改行は歴史的に2種類あります。

LF(Line Feed, 10)は行送り、CR(Carriage Return, 13)は行頭へ戻る動作です。

Unix系ではLFのみ、WindowsではCR+LFの2文字、古いMac OSではCRのみが採用されました。

この違いはテキストファイルの相互運用で問題になりやすいため、ファイル入出力やネットワークプロトコルの扱いでは明示的に指定することが重要です。

TAB ESC DELのコード

TABはHT(9)で水平タブを表し、インデントや列揃えに使われます。

VT(11)は垂直タブで現在ではほとんど使われません。

ESC(27)はターミナル制御の開始文字として、例えばANSIエスケープシーケンスの導入に用いられます。

DEL(127)は紙テープ時代の削除用で、現在は独自の動作を割り当てないのが一般的です。

キーボードのDeleteキーはOSやアプリがBackspaceと別の操作として処理しますが、ASCIIのDELとは必ずしも一致しません。

エスケープ表記(\n \r \t

エスケープ表記(\n \r \t \0 \xHH)

\xHH)

プログラミング言語では、制御文字を見やすく文字列内に書くためにエスケープ表記を使います。

代表的なものは次のとおりです。

\nはLF(10)、\rはCR(13)、\tはHT(9)、\0はNUL(0)を挿入します。

任意の値は16進で\xHH、Unicodeは多くの言語で\uXXXX形式も使えます。

C系での文字列終端はNULであるため、\0を含む文字列の扱いには注意してください。

実務で役立つ覚え方とコツ

業務で素早く判断できるよう、よく使う値はパターンとして覚えると効率が上がります。

48は’0′ 65は’A’ 97は’a’

数字の先頭は48、英大文字の先頭は65、英小文字の先頭は97です。

10進と16進をセットで覚えると変換に強くなります。

具体例として、’0’は48(0x30)、’A’は65(0x41)、’a’は97(0x61)です。

プログラムでは、'0' + nでn桁の数字文字、'A' + i'a' + iでアルファベットを生成できます。

大文字と小文字の差は32

英字は大小で常に32(0x20)離れています。

つまり、'a' == 'A' + 32が成り立ちます。

ビットでみると0x20のビットを反転させるだけで大小を切り替えられます。

CやC++ではc | 0x20で大文字を小文字化、c & ~0x20で小文字を大文字化できます(英字であることの判定は別途必要です)。

スペースは32 改行LFは10 CRは13

頻出の制御・空白は値ごと覚えるのが近道です。

空白スペースは32(0x20)で、印字可能文字の開始点でもあります。

LFは10(0x0A)、CRは13(0x0D)で、Windowsの改行はCR+LFの2バイトという点を常に意識しておくと、ログ解析やバイナリビューアでの確認、正規表現による処理がスムーズになります。

まとめ

ASCIIは0〜127の安定した共通基盤で、印字可能文字は32〜126、制御文字は0〜31と127です。

10進と16進を対で把握し、数字や英字の連続性、大小差32、空白32・LF10・CR13といった要点を押さえると、テキスト処理やプロトコル解析、エスケープの扱いが格段に楽になります。

拡張ASCIIは一様ではないため128以上は常に文字コード系を前提に確認し、必要に応じてUnicodeやUTF-8の知識と組み合わせて活用してください。

この記事を書いた人
エーテリア編集部
エーテリア編集部

このサイトでは、プログラミングをこれから学びたい初心者の方に向けて記事を書いています。 基本的な用語や環境構築の手順から、実際に手を動かして学べるサンプルコードまで、わかりやすく整理することを心がけています。

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