「プログラミングを始めたいけれど、いきなりパソコンを開いて難しい本を読むのはハードルが高い」と感じている方は多いのではないでしょうか。
かつては、プログラミング学習といえば高性能なPCと厚い技術書が必須でしたが、現在はスマートフォンやタブレット一つで本格的なスキルを身に付けられる時代です。
通勤・通学の隙間時間や、就寝前のリラックスタイムを活用して、ゲーム感覚でコードの書き方を学べるアプリが数多く登場しています。
本記事では、初心者の方が迷わずに自分にぴったりの学習ツールを見つけられるよう、プログラミング学習アプリのおすすめ15選を徹底比較します。
無料で始められるものから、特定の言語に特化したもの、子供と一緒に楽しめるものまで幅広くピックアップしました。
各アプリの特徴や選ぶ際のポイント、挫折しないためのコツまで詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読み進めて、エンジニアへの第一歩を踏み出してください。

なぜ今、アプリでプログラミングを学ぶべきなのか
プログラミング学習をアプリで始める最大のメリットは、「圧倒的なハードルの低さ」にあります。
多くの初心者が挫折する最大の原因は、実はプログラミングそのものよりも、環境構築(コードを書くための準備)にあると言われています。
アプリであれば、インストールしたその瞬間からコードを書き始めることができ、つまずくポイントが最小限に抑えられています。
また、アプリ学習は「継続」に適した設計がなされています。
- スキマ時間の活用: 5分から10分程度の短いレッスンで構成されているものが多く、忙しい現代人でも習慣化しやすい。
- ゲーム性の導入: 経験値やレベルアップ、ランキング機能など、モチベーションを維持する仕掛けが豊富。
- インタラクティブな体験: 読んで覚えるだけでなく、実際にスマホのキーボードを使ってコードを入力し、その場で結果を確認できる。
これから紹介するアプリは、単なる暗記ツールではなく、「プログラミング的思考」を養いながら、実践的なスキルを効率よく身に付けるための強力なパートナーとなります。
失敗しないプログラミング学習アプリの選び方
数多くのアプリがリリースされている中で、自分に合わないものを選んでしまうと、学習効率が落ちるだけでなく、モチベーションの低下を招きます。
以下の4つの基準で選ぶのがおすすめです。
1. 学習の目的から逆算する
「副業で稼ぎたい」「Webサイトを作りたい」「AIの開発に興味がある」など、目的によって学ぶべき言語は異なります。
- Web制作: HTML/CSS, JavaScript
- データ分析・AI: Python
- iPhoneアプリ開発: Swift
- Androidアプリ開発: Kotlin, Java
2. 対応している学習スタイルを確認する
アプリによって、学習のアプローチは大きく2つに分かれます。
- クイズ・パズル形式: 文法をパズル感覚で覚えるタイプ。全くの未経験者におすすめ。
- 実践入力形式: 実際にコードを打ち込んでプログラムを動かすタイプ。エンジニアを目指す人向け。
3. 日本語対応の有無
プログラミングの世界は英語が標準ですが、概念を理解する段階では日本語対応のアプリを選ぶべきです。
英語の読解にリソースを割いてしまうと、肝心のプログラミング理論の習得が疎かになる恐れがあります。
4. 無料でどこまで学べるか
多くのアプリは「基本無料・一部有料」という形態をとっています。
最初の数レッスンで自分に合うかを確認し、本格的に学びたいと感じたら有料プラン(サブスクリプションなど)を検討しましょう。

プログラミングアプリおすすめ15選:徹底比較
それでは、具体的におすすめのアプリをジャンル別に紹介していきます。
それぞれの特徴を把握し、気になるものがあればまずはインストールしてみましょう。
総合・初心者向け(定番アプリ)
1. Progate (プロゲート)

日本で最も有名なプログラミング学習サービスの一つです。
スライドで知識を学び、その後に実際にコードを書くというサイクルで進みます。
- 特徴: イラスト中心の分かりやすいスライド学習。環境構築が不要。
- 対応言語: HTML/CSS, JavaScript, Python, Ruby, PHP, Java, SQLなど。
- おすすめの人: これからプログラミングを始める日本人全員。Progate 公式サイト
2. Sololearn (ソロラーン)

世界中で数千万人が利用しているグローバルな学習アプリです。
コミュニティ機能が充実しており、他のユーザーと競い合いながら学べます。
- 特徴: 非常に多くのコース(20種類以上)が用意されており、全てスマホで完結。
- 対応言語: Python, C++, Java, C#, Swift, PHPなど。
- おすすめの人: 幅広い言語を網羅的に学びたい人。
3. Mimo (ミモ)

Duolingo(言語学習アプリ)のプログラミング版のような使い心地が特徴です。
毎日数分の学習を継続することに特化しています。
- 特徴: 短いクイズ形式で進むため、電車の中でも学習しやすい。
- 対応言語: Python, JavaScript, HTML/CSS。
- おすすめの人: 忙しくてまとまった時間が取れない人。
特定言語・スキル特化型
4. Swift Playgrounds

Appleが提供する、iPadおよびMac向けの公式学習アプリです。
- 特徴: 3Dのキャラクターをコードで動かしながら、パズルを解くようにSwiftを学べる。
- 対応言語: Swift。
- おすすめの人: iPhoneアプリ開発に興味がある人。
5. PY Infinite (パイ)

Pythonやデータサイエンスに特化した学習アプリです。
- 特徴: データ分析や機械学習の基礎をインタラクティブに学べる。
- 対応言語: Python, SQL, Swiftなど。
- おすすめの人: データサイエンティストを目指す初心者。
6. Enki (エンキ)

中級者以上にも対応した、スキルアップのための「コーチ」のようなアプリです。
- 特徴: AI技術、Git、Dockerなど、開発現場で必要な周辺知識も学べる。
- 対応言語: 多数。
- おすすめの人: 基本を終えて、より実践的な技術に触れたい人。
7. Programming Hub

Googleのエキスパートと共同開発された、視覚的な学習が魅力のアプリです。
- 特徴: 5,000以上のプログラム例(コードスニペット)を閲覧可能。
- 対応言語: 35種類以上の言語。
- おすすめの人: 多くのサンプルコードを見て学びたい人。
動画・スクール形式
8. Udemy (ユーデミー)

世界最大級のオンライン学習プラットフォームのアプリ版です。
- 特徴: 現役エンジニアによる質の高い動画講義。一度購入すれば無期限で視聴可能。
- おすすめの人:本気でエンジニア転職を目指しており、体系的な講義を受けたい人。Udemy 公式サイト
9. ドットインストール

「3分動画」で学べる、日本発のプログラミング学習サイトのアプリ版です。
- 特徴: 非常にテンポが良く、動画を見ながら一緒に手を動かすスタイル。
- おすすめの人: 活字よりも動画の方が理解しやすい人。
ゲーム・パズル・子供向け
10. Scratch (スクラッチ)

MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した、世界で最も有名なビジュアルプログラミング言語です。
- 特徴: ブロックを組み合わせるだけでプログラムが作れる。
- おすすめの人: コードを書く前に「論理的思考」を身に付けたい大人・子供。
11. CodeMonkey (コードモンキー)

サルのキャラクターをコードで操作してバナナをゲットするゲームです。
- 特徴: ゲーム性が非常に高く、気づいたらCoffeeScriptなどの構文が身についている。
- おすすめの人: 勉強感が強いと続かない人。
12. LightBot (ライトボット)

ロボットに命令を出してライトを点灯させるパズルゲームです。
- 特徴: ループや条件分岐といったプログラミングの核心概念を「体感」できる。
- おすすめの人: アルゴリズムの基礎を最短で理解したい人。
13. Hopscotch
iPadでゲームを作りながら学べるクリエイティブなアプリです。
- 特徴: 他のユーザーが作ったゲームを遊んだり、その中身を解析したりできる。
- おすすめの人: 何かを作る楽しさを重視したい人。
実践・辞書・その他
14. Codecademy Go
Web版で有名なCodecademyのモバイル版です。
- 特徴: PC版で学んだ内容の復習や、フラッシュカードによる暗記が可能。
- おすすめの人: すでにCodecademyを利用しているユーザー。
15. Khan Academy (カーンアカデミー)
完全無料で学べる非営利団体の学習アプリです。
- 特徴: コンピュータサイエンスの基礎からJavaScriptによる描画まで学べる。
- おすすめの人: 費用を一切かけずに、学問的にプログラミングを学びたい人。

プログラミングアプリを最大限に活用する3つのコツ
アプリをインストールしたものの、数日で触らなくなってしまうのは非常にもったいないことです。
学習を継続し、確実にスキルにするためのポイントを解説します。
1. 「毎日5分」を自分に課す
プログラミングは語学と同じで、触れない期間が空くとすぐに忘れてしまいます。
「今日はやる気が出ないからやらない」のではなく、「やる気に関わらず、アプリを開いて1問だけ解く」というルールを作ってください。
一度始めれば、意外と2問目、3問目と進めるものです。
2. 「なぜそうなるのか」を常に考える
アプリの指示通りにコードを入力したり、ブロックを置いたりするだけでは、「作業」になってしまいます。
if文を使ったとき、もし条件が逆だったらどうなるか?- なぜこの変数名(
nameなど)を使っているのか? : といった疑問を持ちながら進めることで、応用力が身に付きます。
3. 早めにPCでの学習に移行する
アプリはあくまで「入り口」です。
アプリで基礎的な文法や考え方が理解できたら、できるだけ早い段階でPCを開き、実際の開発環境でコードを書いてみましょう。
「アプリでインプットし、PCでアウトプットする」というサイクルこそが、最短で上達する秘訣です。
目的別:あなたが選ぶべきアプリはこれ!
選択肢が多すぎて迷っている方のために、タイプ別の推奨ルートを提案します。
| あなたのタイプ | おすすめのアプリ | 理由 |
|---|---|---|
| 完全未経験から始めたい日本人 | Progate | 日本語の解説が丁寧で、挫折率が非常に低いため。 |
| iPhoneアプリを作ってみたい | Swift Playgrounds | Apple公式で、最もSwiftの学習に適しているため。 |
| AIやデータ分析に興味がある | Py | Pythonに特化しており、専門的な内容をスマホで学べるため。 |
| とにかくゲーム感覚で楽しみたい | CodeMonkey | ストーリー性があり、遊びながら自然に論理的思考が身に付くため。 |
| エンジニアとして即戦力を目指す | Udemy | 実践的なプロジェクト(Webサイト構築など)を動画で体験できるため。 |
アプリ学習後のキャリアステップ
プログラミングアプリで基礎を固めた後、どのような道があるのでしょうか。
いくつかの代表的なキャリアパスを紹介します。
Webエンジニアとして就職・転職
HTML/CSSやJavaScript、PHPなどを学んだ場合、WebサイトやWebアプリを開発するエンジニアを目指せます。
この段階では、自分のポートフォリオ(制作物)をPCで作ることが必須となります。
アプリで学んだ知識を総動員して、簡単な家計簿アプリやブログサイトを作ってみましょう。
副業で小規模な案件を獲得
クラウドソーシングサイト(クラウドワークスやランサーズなど)では、HTML/CSSの修正やLP(ランディングページ)の制作といった案件が多数あります。
アプリで身に付けたスキルは、こうした実益に直結させることが可能です。
自社業務の効率化
エンジニアにならない場合でも、Pythonなどでスクリプトを書けるようになれば、Excelの自動化やWeb上の情報収集(スクレイピング)など、普段の仕事を劇的に効率化できます。

まとめ
プログラミングは、もはや一部の専門家だけのものではありません。
現代において、コードを理解し、ロジカルに考える力は最強の武器となります。
今回紹介した15個のアプリは、どれも個性的で優れたツールばかりです。
まずは気になったものを2〜3個インストールしてみて、触ってみることから始めてください。
特におすすめなのは、日本国内での評価が圧倒的に高いProgateや、Apple公式のSwift Playgroundsです。
「自分には難しいかも」と足踏みする必要はありません。
「まずはアプリを触ってみる」という小さな一歩が、数年後のあなたのキャリアを大きく変えるきっかけになるはずです。
スキマ時間を最高の投資時間に変えて、プログラミングの世界を存分に楽しんでください。
