プログラミングスクールを検討するときに、最初に気になるのが料金ではないでしょうか。
同じ「未経験からエンジニアを目指す」コースでも、数万円から100万円近くまで幅があり、何が違うのか分かりにくいと感じる方も多いはずです。
本記事では、プログラミングスクールの料金相場を整理しながら、実在するスクール名も挙げて具体的に解説します。
そのうえで、費用を安く抑えるコツや比較のポイントも紹介していきます。
プログラミングスクールの料金相場の全体感
プログラミングスクールの料金相場は、おおまかに「学習期間」「学習スタイル」「転職サポートの有無」で決まります。
特に、マンツーマン指導や手厚いキャリア支援が付くコースほど高額になる傾向があります。
まずは、代表的な価格帯のイメージをつかみましょう。
おおよその価格帯と特徴

概ねの相場は次のように整理できます。
- 入門・自習型オンライン教材: 無料〜数万円
- 質問サポート付きオンラインブートキャンプ: 10万〜30万円前後
- マンツーマンレッスン型 / オフライン教室あり: 20万〜60万円前後
- 転職保証・長期フルサポート型: 40万〜80万円前後
「本気で未経験からエンジニア転職を目指すタイプ」のコースは、だいたい40万〜70万円あたりに集中している印象があります。
一方で、社会人のスキルアップや副業目的であれば、10万〜30万円前後でも十分に学べるケースが多いです。
スタイル別の料金相場と代表スクール例
ここからは、学習スタイル別に料金相場と実際のスクール例を紹介します。
記載する金額は、2024年時点の公開情報をもとにしたおおよその目安であり、最新の料金は必ず各公式サイトで確認してください。
1. 自習型オンライン教材(低価格〜無料)
もっとも安く始められるのが、自習型のオンライン教材や学習サービスです。
講師とのやり取りはほとんどなく、自分でコツコツ進めます。
代表例として、次のようなサービスがあります。
- Progate: 月額約1,000円前後(プラス会員)
- ドットインストール: 一部無料、プレミアム会員は月額1,000円前後
このタイプは、HTML/CSSやJavaScript、Ruby、Pythonといった基礎文法に触れるには非常に便利です。
しかし、転職レベルまで到達するには、自分でカリキュラムを組み立てる力や継続力が必要なため、完全未経験で「何からやればよいか分からない」という方にはややハードルが高い側面もあります。
2. オンラインブートキャンプ型(中価格帯)
質問サポートやメンタリングが付く、完全オンラインのブートキャンプ型スクールは、10万〜30万円前後が相場です。
社会人が仕事を続けながら受講しやすいよう、夜間や週末に対応しているコースが多くなっています。
代表的なスクールと料金帯のイメージは、次の通りです。
- TechAcademy(テックアカデミー)
- 4週間プラン: 約20万円前後
- 12週間プラン: 約30万円前後
- CodeCamp(コードキャンプ)
- 2ヶ月プラン: 約20万円前後
- 4ヶ月プラン: 約30万円前後
これらはすべてオンライン完結で、チャット質問やビデオ通話によるメンタリングがセットになっています。
「独学だと挫折しそうだが、フルタイムの通学は難しい」という社会人には、コストとサポートのバランスが取りやすい価格帯といえます。
3. マンツーマンレッスン型・フルサポート型(中〜高価格帯)
現役エンジニアによるマンツーマンレッスンや、オーダーメイドカリキュラムを提供するスクールは、料金が20万〜60万円程度になることが多いです。
代表例と料金イメージ
- 侍エンジニア教室
- 転職コース(3〜4ヶ月想定): 30万〜40万円台から、条件により変動
- オーダーメイドのため、期間や内容により総額は大きく変わる
- CodeCamp(コードキャンプ)のマンツーマンプラン
- 6ヶ月程度で約30万〜40万円前後
これらのスクールは、ポートフォリオ制作や実務を想定した開発のサポートなど、「自分だけのカリキュラム」を組める点が特徴です。
その分、時間単価で見ると高くなりがちですが、効率的に学べるメリットもあります。
4. 転職保証・オフライン教室つきブートキャンプ(高価格帯)
もっとも高額なのが、オフライン教室や長期サポート、転職保証が付くフルサポート型のスクールです。
料金は40万〜80万円前後に達することもあります。
代表的なスクール例
- DMM WEBCAMP
- 転職特化型コース: 約60万〜70万円前後
- テックキャンプ(エンジニア転職)
- 短期集中スタイル: 約60万〜70万円前後
- ポテパンキャンプ
- Railsキャリアコース: 約40万円前後
このゾーンのスクールは、「未経験からエンジニア転職」という明確なゴールを掲げており、キャリア面談や求人紹介、選考対策などがパッケージになっている点が特徴です。
学習時間も、3〜6ヶ月で600〜800時間以上を想定することが多く、フルタイムに近いコミットを求められる場合があります。
代表スクールの比較表(料金相場と特徴)
ここまで紹介したスクールを、料金と学習スタイルの観点で整理してみましょう。
あくまで相場感をつかむための参考としてご覧ください。

以下はテキストによる比較表です。
| スクール名 | 料金相場(税込目安) | 期間の目安 | 学習スタイル | 転職サポート |
|---|---|---|---|---|
| Progate | 月額約1,000円前後 | 自由 | 自習(オンライン教材) | なし |
| TechAcademy | 約20万〜30万円前後 | 4〜12週間 | オンライン+メンタリング | 転職支援あり(保証ではない) |
| CodeCamp | 約20万〜40万円前後 | 2〜6ヶ月 | オンライン+マンツーマン | 転職支援あり |
| 侍エンジニア教室 | 約30万〜60万円前後 | 3〜6ヶ月 | マンツーマン・オーダーメイド | 転職サポートコースあり |
| DMM WEBCAMP | 約60万〜70万円前後 | 3〜6ヶ月 | 通学+オンライン | 転職保証・転職サポートあり |
| テックキャンプ(エンジニア転職) | 約60万〜70万円前後 | 3〜6ヶ月 | 通学+オンライン | 転職保証・転職サポートあり |
| ポテパンキャンプ | 約40万円前後 | 4〜5ヶ月 | オンライン集中 | 転職サポートあり(自社提携求人に強み) |
上記はあくまで「一例」と「おおよその金額」です。
コース内容やキャンペーンによって金額は変わりますので、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
料金を構成する3つの要素
同じ「エンジニア転職コース」でも、なぜ料金がここまで違うのでしょうか。
ここでは、料金を左右する主な要素を3つに整理してみます。
1. メンタリング・講師の稼働時間
料金の中核を占めるのが、講師やメンターの稼働時間です。
たとえば、週2回・1回30分のメンタリングが3ヶ月続くコースと、毎日1時間のマンツーマンレッスンがあるコースでは、必要な人件費が大きく異なります。
- チャット質問のみ、メンタリングは週1回: 比較的安価(10万〜30万円前後)
- 週2〜3回のビデオ通話メンタリング: 中価格帯(20万〜40万円前後)
- 毎日のマンツーマン・長時間サポート: 高価格帯(40万〜70万円以上)
「サポートの手厚さ=料金の高さ」に直結しやすいため、自分に必要なサポートレベルを見極めることが、ムダな出費を避けるポイントとなります。
2. カリキュラムの範囲と難易度
学べる内容の広さ・深さも、料金に影響します。
Webサイト制作の基礎だけを学ぶ短期コースと、フロントエンドからバックエンド、インフラやチーム開発まで含む総合コースでは、必要な学習時間も教材開発コストも大きく違ってきます。
例えば次のように考えるとイメージしやすいです。
- HTML/CSSと簡単なJavaScriptのみ: 入門コースで10万〜20万円前後
- Ruby on RailsやLaravelなどのフレームワーク、チーム開発も含む: 30万〜60万円前後
- AI・データサイエンスなど専門性が高い分野: 30万〜80万円前後(期間が長いほど高額になりやすい)
「どのレベルまで到達したいか」を明確にし、必要以上に広い範囲をお金を払って学び過ぎていないかも確認しましょう。
3. 転職サポート・保証の有無
転職サポート、特に「転職できなければ全額返金」といった転職保証が付くと、料金が一段階上がる傾向があります。
転職サポートには、次のようなコスト要素が含まれています。
- キャリアカウンセラーの面談・相談対応
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 求人企業とのマッチング業務
- 模擬面接や選考対策
転職保証は「結果が出なければ返金する」というリスクをスクールが負うため、その分を織り込んだ価格設定にならざるを得ません。
一方で、転職活動のサポートを外部サービス(転職エージェントなど)に任せる選択肢もありますので、「保証が本当に必要か」は冷静に検討する価値があります。
料金を安く抑える5つのコツ
料金相場を理解したところで、ここからはプログラミングスクールの費用をできるだけ安く抑えるコツを紹介します。
ただし、「安さ」だけを追求し過ぎて挫折してしまうと、結果的に高くつく場合もあります。
コストと成果のバランスを意識しましょう。
1. 事前独学で基礎を済ませておく
もっとも効果が高いのは、「基礎だけは独学で終わらせてから、スクールに申し込む」方法です。
Progateやドットインストール、YouTubeの無料チュートリアルなどを活用し、少なくとも次のような内容は自分で触れておくことをおすすめします。
- HTML/CSSの基本
- JavaScriptもしくはRuby/Pythonなど、1つの言語の基本文法
- Git/GitHubの超入門レベル
基礎を自習で済ませることで、「入門コース」ではなく、より実践的な中級コースからスタートでき、結果として総額を抑えられるケースが多くなります。
2. 最短期間で集中して受講する
同じスクールでも、長期プランより短期集中プランの方が、1ヶ月あたりの料金は高いものの、総額としては安く収まることが少なくありません。
例えば、TechAcademyでは4週間・8週間・12週間など複数のプランがありますが、ダラダラ期間を延ばすよりも、事前に時間を確保して短期集中で駆け抜けた方が、支払う金額と得られる成果のバランスはよくなりやすいです。
仕事や家庭の状況を考えつつも、「この期間はプログラミングを最優先にする」という覚悟を持てるタイミングを選ぶと、費用対効果が高まります。
3. 教育訓練給付金や補助金を活用する
厚生労働省の「教育訓練給付金制度」の対象になっているスクールやコースを選ぶと、受講料の一部が支給される場合があります。
DMM WEBCAMPやテックキャンプなど、一部のスクールは専門実践教育訓練給付金の対象となっており、条件を満たせば最大70%程度が支給されるケースもあります。
これにより、見かけの料金は60万〜70万円でも、実質自己負担は半額以下になる可能性があります。
また、自治体独自の職業訓練や、無料・低額の公共職業訓練校(ポリテクセンターなど)もあります。
「実質的な負担額」で比較することが重要です。
4. キャンペーン・早割・紹介制度をチェックする
多くのプログラミングスクールでは、期間限定の割引キャンペーンや早期申し込み割引、友達紹介割引などを行っています。
- 期間限定キャンペーン: 5万円〜10万円の割引
- 早割: 開始日より早めの申し込みで数万円の割引
- 紹介制度: 友人や知人経由で申し込むと、双方に特典
公式サイトだけでなく、メルマガ登録やLINE登録をすると、一般には公開されていない割引情報が得られることもあります。
申し込み前に、一通りのキャンペーン情報を確認しておくと良いでしょう。
5. 転職保証が本当に必要か見極める
「転職保証付きコース」は魅力的に見えますが、その分料金が高く設定されていることが多いため、本当に必要かは慎重に検討した方がよいポイントです。
もしあなたが、すでにある程度の社会人経験を持ち、転職活動そのものには抵抗がないのであれば、転職保証なしの中価格帯スクール+転職エージェント利用の組み合わせでも、充分にエンジニア転職を実現できる場合があります。
「転職保証=必ずお得」とは限りません。
自分のキャリア状況や、サポートに対する不安の大きさと照らし合わせて判断しましょう。
料金だけで選ばないためのチェックポイント
最後に、「安さ」だけに引きずられず、後悔しないスクール選びをするための視点を整理します。
料金相場を理解したうえで、次のような点も必ず確認しておきましょう。
カリキュラムと学べる技術スタック
- 自分が目指したい職種(例: Webエンジニア、フロントエンド、バックエンド)に合った技術が学べるか
- 具体的な開発環境やフレームワーク(Ruby on Rails、Laravel、React、Vue.jsなど)が明示されているか
- ポートフォリオとして提出できるレベルの成果物を作れるか
「何となくプログラミングを学ぶ」ではなく、「どの職種の、どんな求人に応募したいか」から逆算して技術スタックを選ぶことで、ムダな学習コストと受講料を抑えられます。
講師の質とサポート体制
- 現役エンジニアが教えているか、それとも専任講師か
- メンタリングや質問対応の頻度・時間帯・レスポンス速度はどうか
- チーム開発やコードレビューの機会があるか
料金が安くても、質問がほとんどできない・レスポンスが遅いスクールでは、結果的に挫折リスクが高まります。
無料カウンセリングや体験レッスンを必ず受けて、自分との相性も含めて確認しましょう。
卒業生の実績と口コミ
- 卒業生がどのような企業に就職・転職しているか
- ポートフォリオ公開事例があるか
- SNSや口コミサイトでの評判(良い点・悪い点の両方)を確認したか
実績が伴わないのに高額なスクールや、過度な広告表現だけが目立つサービスには注意が必要です。
料金相場から見て「明らかに高すぎる」と感じたら、「なぜその価格なのか」を冷静に見極めましょう。
まとめ
本記事では、プログラミングスクールの料金相場と、費用を安く抑えるためのコツについて解説しました。
おさらいすると、料金相場はおおまかに次のように整理できます。
- 自習型オンライン教材: 無料〜数千円〜数万円
- オンラインブートキャンプ(質問サポートあり): 10万〜30万円前後
- マンツーマン・オーダーメイド型: 20万〜60万円前後
- 転職保証付き・フルサポート型: 40万〜80万円前後
そして、費用を抑えるうえで重要なのは、「自分に本当に必要なサポートと到達レベル」を見極めることです。
事前独学で基礎を終わらせる、短期集中で受講する、教育訓練給付金やキャンペーンを活用する、といった工夫を組み合わせれば、同じレベルのスキルをより安く身につけられる可能性があります。
料金はあくまで「投資額」であり、大切なのはその投資からどれだけのリターン(スキル・キャリア・収入)を得られるかです。
相場感をふまえつつ、自分の目的や予算、ライフスタイルに合ったスクールを冷静に選び、後悔のない一歩を踏み出してください。
