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プログラミングをつまらないと感じる人へ|やる気が消える5つの原因

多くの人が「プログラミングは将来性がある」「副業にも役立つ」と聞いて学び始めますが、現実には数週間から数か月で手が止まり、画面を開くだけで気が重くなることも少なくありません。

この記事では、プログラミングをつまらないと感じてしまう5つの主な原因を分解しながら、どこでつまずきやすいのか、どう向き合えばよいのかを丁寧に解説します。

「向いていないのかもしれない」と感じている方こそ、原因を整理することで次の一歩が見えてきます。

プログラミングが「つまらない」と感じるのはおかしくない

プログラミングを退屈・苦痛だと感じるのは、ごく自然な反応です。

にもかかわらず、「楽しめない自分はセンスがないのでは」「好きになれないなら諦めるべきか」と、自分を責めてしまう人は少なくありません。

そもそもプログラミングは、抽象的な思考と細かい作業が多く、達成感を得るまでに時間がかかる分野です。

スポーツや音楽のように「体を動かす」「音が鳴る」といった即時の感覚的なフィードバックが少なく、何をしているのか実感しづらいのが大きな特徴です。

ここで大切なのは、「つまらない」と感じている自分の感覚を否定せず、その理由を言語化することです。

理由がわかれば、やり方を変えるのか、目的を変えるのか、あるいは距離を置くのかといった選択肢が見えてきます。

理由1: 目的があいまいで「何のためにやるか」が見えない

最も多い原因が、「そもそも何のために学んでいるのかが自分で説明できない」という状態です。

「なんとなく始めた」がやる気を削る

「将来安泰と聞いたから」「副業で稼げるらしいから」という動機は、きっかけとしては十分です。

しかし、学習が進むにつれてエラーや難しい概念に直面すると、メリットだけを聞いて始めた人ほど、現実とのギャップにやる気を失いやすくなります。

明確な目的がないまま勉強すると、出てくる疑問は「なぜこんなに難しいのか」「本当に意味があるのか」といった抽象的なものになりがちです。

一方で、「こういうサービスを作りたい」「この作業を自動化したい」といった具体的なゴールがある人は、同じ難しさに直面しても「これは目標への一歩だ」と捉えやすくなります。

「楽しい」の前に「必要だからやる」でもよい

すべての人がプログラミングを心の底から楽しいと感じる必要はありません。

運転免許を取るとき、多くの人は「運転が大好きだから」ではなく「移動に必要だから」という理由で学びます。

プログラミングも同じで、「仕事で必要だから」「プロジェクトを実現する手段だから」という位置づけでも問題ありません。

重要なのは、「自分にとってどんな役割のスキルなのか」をはっきりさせることです。

役割が明確になると、「全部完璧にマスターする必要はない」「この範囲だけ使えれば十分」と、学習範囲を絞る判断もしやすくなります。

理由2: 学び方が合っていない(インプット過多で疲れる)

「難しい」「よくわからない」が積み重なると、人は簡単に「つまらない」と感じるようになります。

その背景には、学び方が自分に合っていないという問題があります。

教材を眺めるだけでは退屈になりやすい

よくあるパターンとして、本や動画を最初から順番に見ていくだけの勉強法があります。

基礎解説から入るのは間違いではありませんが、「変数とは」「関数とは」といった説明が長く続くと、「いつになったら何か作れるのか」が見えず、退屈さが増していきます。

プログラミングは「理解する」だけではなく、「動かしてみる」ことで初めて実感が伴います。

頭の中だけで理解しようとするほど負荷が高くなり、「なんとなくわかった気がするけれど身についていない」というもどかしさがストレスになります。

正しい答えをなぞるだけでは「自分ごと」にならない

多くの入門書にはサンプルコードが載っています。

しかし、答えを写して動かすだけでは、「なぜ自分がこれを書いているのか」「どこが重要なのか」が曖昧なままになりがちです。

ここで起こりやすいのが、以下のような感覚です。

  • 手は動かしているが、作業の意味がわからない
  • コードを見ても「パズルの答え」を暗記しているような感じがする
  • 少し応用すると途端に手が止まり、不安になる

「わかったつもり」と「使える」は別物であり、そのギャップが大きくなると、「結局身についていない」という自己否定につながりやすくなります。

その結果、「ここまでやってダメなら、自分には向いていないのだろう」と、つまらなさと諦めがセットになってしまうのです。

理由3: エラーとの付き合い方がわからず疲弊する

プログラミングにおいて、エラーは避けられないどころか「日常」です。

ところが、多くの初心者はエラーを「自分の能力の低さの証拠」のように感じてしまいます。

エラーは「失敗」ではなく「会話のきっかけ」

エラーは、「ここがおかしい」「ここが足りない」とコンピュータが教えてくれている状態です。

言い換えれば、エラーが出ているということは、コンピュータがあなたの書いたコードをちゃんと読んで、フィードバックしてくれているとも言えます。

しかし、こうした感覚は最初から身についているものではありません。

多くの人は、学校教育を通じて「間違いは減点」「エラーは悪いこと」と刷り込まれているため、エラーの赤い文字を見るだけで心が折れてしまうのも無理はないのです。

「原因が1つに見えない」ことが精神的な負担になる

プログラミング初心者にとって難しいのは、エラーの原因が1つに見えないことです。

  • 文法が間違っているのか
  • 概念の理解が足りないのか
  • 環境設定が間違っているのか
  • 教材と自分のバージョン違いなのか

このように候補が多すぎて、「どこから疑えばいいか」がわからなくなります。

その結果、「これ以上調べても解決できる気がしない」という無力感が「つまらない」に変わっていきます。

エラーが続くと、プログラムを書く時間よりも調べる時間の方が長くなり、「一体何をしているのか」わからなくなることも多いでしょう。

ここで、「自分だけがこんなに時間がかかっている」と感じると、さらにやる気を失いやすくなります。

理由4: 比較と情報過多で「自分だけ遅い」と感じる

SNSやブログの記事を通じて、他人の「成功例」ばかりが目に入り、自分だけ取り残されている感覚になることも、プログラミングをつまらなくする大きな要因です。

他人の「完成品」だけを見てしまう罠

ネット上では、「3か月でWebアプリを公開」「未経験から半年でエンジニア転職」といった華やかな成果が目立ちます。

しかし実際には、その裏に地味で長い試行錯誤の時間があります。

表に出てくるのは「氷山の一角」だけであり、そこに至るまでの「つまらない」「投げ出したくなる」時間は、あまり共有されません。

それを知らずに完成品だけを見ると、「あの人はセンスがある」「自分だけ異常に進みが遅い」と感じてしまいます。

比較はやる気ではなく、自己否定と退屈さを増幅しやすいのです。

情報を集めすぎると「何から手をつければいいか」わからなくなる

プログラミング学習に関する情報は、今や無数にあります。

「この言語がおすすめ」「いや、これからはこっち」といった記事を見ているうちに、選択肢が多すぎて決められない状態に陥ることもあります。

  • Web系ならHTML/CSS/JavaScript…フレームワークも多数
  • データ分析ならPython…ライブラリも多種多様
  • アプリ開発ならiOS/Android/クロスプラットフォーム など

あまりに選択肢が多いと、決めるだけで疲れてしまい、手を動かす前にやる気が尽きてしまいます。

学び始める前から「消耗している」ので、少しつまずいただけで「やっぱり無理かもしれない」と感じやすくなります。

理由5: 「向いている人のイメージ」に縛られている

「自分は論理的思考が得意じゃないから」「数学が苦手だから」といった自己評価が、プログラミングを楽しむ前にブレーキをかけているケースも多くあります。

「天才型エンジニア像」と現実の仕事のギャップ

ドラマや映画の影響もあり、「エンジニア = 一瞬でコードを書いて問題を解決する天才」というイメージを持つ人は少なくありません。

そのイメージと自分を比べてしまうと、少し考え込んだだけで「こんなに時間がかかる自分は明らかに向いていない」と判断しがちです。

しかし、実際の現場では、ドキュメントを読み、調べ、試し、また直すという地味な作業の繰り返しです。

「すぐにひらめかない人」でも、コツコツと手を動かし続けられる人の方が成果を出しやすいというのが実情です。

「楽しくないならやめるべき」というプレッシャー

近年、「好きなことを仕事に」というメッセージが広まったことで、「本当に好きで楽しいと感じられないなら、続ける意味がない」というプレッシャーを感じる人も増えました。

しかし、どんな仕事やスキルにも「楽しい部分」と「退屈な部分」があります。

プログラミングも例外ではなく、エラー調査や地味な修正作業は、ベテランでも「面倒だな」と感じることがあります。

ここで大切なのは、「全部が楽しい必要はない」という視点です。

例えば次のように切り分けて考えることができます。

  • コードを書くのはそこまで楽しくないが、「仕組みが動き出す瞬間」は好き
  • 新しい機能の設計は楽しいが、細かいバグ取りは苦手
  • 一人で黙々と書くのはしんどいが、人と相談しながら作るのは楽しい

どの部分なら自分にとって許容できるか、あるいは少しでも面白さを感じられるかを見極めることで、「全部が好きじゃないとダメ」という思い込みから解放されます。

「つまらない」と感じたときに試せる見直しポイント

ここまで、プログラミングをつまらないと感じる5つの原因を見てきました。

最後に、「少しだけ続けてみようかな」と思えたときに試せる見直しポイントを整理します。

1. 「なぜやるのか」を1文で書き出してみる

ノートやテキストファイルに、「なぜ自分はプログラミングを学ぼうとしているのか」を1文で書いてみてください。

例としては次のようなものがあります。

  • 「自分のアイデアを簡単なWebサービスとして形にするため」
  • 「仕事での単純な作業を自動化して、残業を減らすため」
  • 「将来的にエンジニアとして転職する可能性を広げるため」

この1文があるだけで、「すべてを極める必要はない」「この目的に必要な範囲から学べばよい」と考えやすくなります。

2. 「最小のゴール」を決めてから勉強する

いきなり大きなアプリを目指すのではなく、「今週のゴール」「今日のゴール」をかなり小さくするのがおすすめです。

  • 画面に「Hello」と表示できればOK
  • ボタンを押したら文字の色が変わるだけでOK
  • CSVファイルを読み込んで、1行目を表示できればOK

小さくても「自分で動かした」という感覚が、退屈さをやわらげてくれます。

「これだけはやる」と決めてから教材を開くと、学習の手応えも得やすくなります。

3. エラーは「メモする対象」として扱う

エラーが出るたびに落ち込むのではなく、「また1つ、よく出るエラーをコレクションできた」と考えてメモしておく方法も有効です。

  • 出たエラーのメッセージ
  • 何をしたときに出たか
  • どう調べて、どう解決したか

これを簡単に書き残しておくと、後から見返したときに「前に比べて、こんなにたくさんのエラーを乗り越えた」と実感できます。

進歩は、できるようになったことの数だけでなく、「乗り越えたトラブルの数」でも測れるのです。

4. 比較する相手を「昨日の自分」に限定する

他人の進度や成果と比較し始めると、つまらなさが増幅してしまいます。

そこで、意識的に「比較対象は昨日の自分だけ」と決めてしまうのも1つの方法です。

  • 昨日は変数しかわからなかったが、今日は配列も少し扱えるようになった
  • 昨日はエラーで詰まっていたが、今日は自力で原因を特定できた

このように、ほんの少しの差でも「昨日より前進した」と認識できれば、退屈さよりも「成長している感覚」が上回りやすくなります。

まとめ

プログラミングをつまらないと感じてしまうのは、あなたの性格や能力の問題ではなく、「目的」「学び方」「エラーとの付き合い方」「比較の仕方」「向いている人のイメージ」といった環境や捉え方の要因が重なっているからです。

この記事で取り上げた5つの原因をあらためて整理すると、次のようになります。

  • 目的があいまいで、「何のためにやるか」が自分で説明できない
  • インプットに偏った学び方で、「自分で動かしている感覚」が持てない
  • エラーを「能力不足の証拠」と捉え、調べるプロセスに疲弊してしまう
  • SNSなどで他人と比較し、「自分だけ遅い」と感じてやる気を失う
  • 「向いている人のイメージ」に縛られ、楽しくない自分を責めてしまう

どれか1つでも心当たりがあれば、一度立ち止まり、「なぜやるのか」「どんなやり方なら続けられそうか」を見直してみてください。

そして、もし考えた結果「自分は別の分野のほうがワクワクする」とわかったとしても、それは決して悪いことではありません。

プログラミングは数ある選択肢の1つでしかなく、向き不向きや好みがあるのは自然なことです。

一方で、「完全に嫌いではないけれど、今はつまらないだけかもしれない」と感じるのであれば、原因を1つずつほどきながら、小さなゴールと自分なりのペースで向き合ってみてください。

楽しさはしばしば、「完璧にわかること」ではなく、「少しずつできることが増えていく実感」から生まれてきます。

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