イラストソフトはたくさんありますが、「結局クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)って、買い切りとサブスクどっちを選べば失敗しないの?」というところで悩んでいませんか。
この記事では、はじめての方でも迷わず選べるように、料金・機能・向いている人をやさしく整理します。
読み終わる頃には、自分にとって一番お得なプランがハッキリわかるようになりますので、じっくり参考にしてみてください。

CLIP STUDIO PAINTとは?
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)とはどんなソフト?

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作に特化した、日本製のペイントソフトです。
開発・販売は株式会社セルシスという企業で、趣味の絵描きさんからプロのスタジオ、マンガ家、アニメーターまで幅広く使われています。
対応している用途は、主に次のようなものです。
- カラーイラスト、キャラクターイラスト
- 同人誌用のマンガ原稿、商業マンガ原稿
- Webtoon(縦スクロールマンガ)
- 2Dアニメーション・MV・簡単なモーション
PCでもタブレットでもスマホでも使えるマルチプラットフォーム対応なので、「家ではPC、外ではiPadやスマホで落書き」といった柔軟な使い方ができます。
クリスタが選ばれる理由と主な特徴

クリスタがここまで支持されている理由は、単なる「お絵描きアプリ」を超えて、制作フロー全体を効率化してくれる機能が揃っているからです。
代表的な特徴を、少し噛みくだいて紹介します。
なめらかな描き心地とブラシ
ペンの入り抜きや手ブレ補正が優秀で、アナログに近い感覚の線が引けるのが強みです。
さらに、10万点以上のブラシやトーン素材が「CLIP STUDIO ASSETS」で配布されているため、好みの描き味をとことん追求できます。
マンガ・Webtoon制作に最適化
コマ割り、フキダシ、集中線、トーン貼りなど、マンガ制作に必要な機能が最初から一式そろっているため、別ソフトを行き来する必要がありません。
Webtoon用の縦スクロールテンプレートもあり、スマホ読者向けの作品も作りやすいです。
アニメーションも同じソフトで完結
タイムライン、オニオンスキン、ライトテーブルなど、2Dアニメ制作に必須の機能が揃っています。
「イラストから一歩進んで、動かしてみたい」という方にもぴったりです。
3Dデッサン人形・3D素材で時短
ポーズを自由に変えられる3D人形や3D背景素材を配置し、そこから線画を起こすことができます。
パースの難しい背景やポーズも、ガイドがあることでグッと楽になります。
クラウド連携・チュートリアルが豊富
10GBのクラウドストレージや、公式のチュートリアルサイト「CLIP STUDIO TIPS」が用意されているため、環境を問わず作業できて、学習コンテンツにも困りません。
クリスタのグレード比較(PRO / EX / DEBUT)
CLIP STUDIO PAINT PROの特徴と向いている人

CLIP STUDIO PAINT PROは、はじめてクリスタを使うほとんどの人におすすめできる標準グレードです。
主な特徴は次の通りです。
- カラーイラスト制作に必要な機能はすべて搭載
- 1ページマンガや、短いカット割りのマンガも制作可能
- 24コマまでの簡易アニメーションに対応
- 3Dデッサン人形・素材、豊富なブラシ・トーンを利用可能
向いている人は、
- イラストをメインに描きたい
- 同人誌などで、たまにマンガも描いてみたい
- アニメは「ちょっと動かす」程度で十分
- まずはコスパ良くスタートしたい
という方です。
「趣味で絵を描きたい」「将来的に上達してからEXにステップアップしてもOK」という場合は、迷わずPROから始めるのがおすすめです。
CLIP STUDIO PAINT EXの特徴と向いている人

CLIP STUDIO PAINT EXは、PROの全機能に加えて、プロレベルのマンガ制作・Webtoon制作・長尺アニメ制作まで想定したフルグレードです。
追加される主な機能は、
- 複数ページの原稿をまとめて管理する「ページ管理ウィンドウ」
- 表紙~奥付まで、本一冊分の構成を一括管理
- Webtoon用の縦スクロールテンプレート、書き出し機能
- 複雑なアニメーション制作に対応した「複数タイムライン」「シーン管理」
- PDF・ePubなどへの一括書き出し
などです。
向いている人は、
- 商業・同人問わず、本格的にマンガを描きたい
- Webtoon連載を本気で目指している
- 本格アニメ制作を一つのソフトで完結させたい
- 入稿前提のページ管理や書き出しを効率化したい
といった、「仕事レベル」「長編レベル」で作品を作りたい方です。
料金はPROより高めですが、連載や長期の制作を視野に入れているなら、最初からEXを選んだ方が作業効率の面で圧倒的にお得になります。
CLIP STUDIO PAINT DEBUTはどんな人向け?

CLIP STUDIO PAINT DEBUTは、機能を絞った入門版です。
単体販売はなく、以下のようなキャンペーンや特典で入手できる場合があります。
- CLIP STUDIO TABMATE / TABMATE 2に付属
- pixivプレミアムなどの会員特典
- 一部ハードウェアとのバンドル版 など
DEBUTは、「とりあえずクリスタの触り心地だけ試してみたい」という方には良いのですが、マンガ・アニメ機能などに制限が多く、長く使うには物足りなくなりがちです。
そのため、本気で絵やマンガを続けるつもりなら、最初からPRO以上を選ぶのがおすすめです。
価格も手の届きやすい水準なので、DEBUTにこだわる必要はほとんどありません。
CLIP STUDIO PAINTの料金体系まとめ
無期限版(買い切り版)PRO・EXの価格と注意点

無期限版(買い切り版)は、Windows / macOS向けの一括払いライセンスです。
2025年時点の公式価格は次の通りです。
| 種類 | 形態 | 価格(税込) | 対応OS |
|---|---|---|---|
| PRO | ダウンロード版 | 6,400円 | Windows / macOS |
| EX | ダウンロード版 | 26,900円 | Windows / macOS |
パッケージ版はやや高めですが、内容としては同じです。
無期限版のポイントは、
- 一度購入すれば、そのバージョン(現在はVer.4.0)は期限なく使用可能
- 将来の大型バージョン(例: Ver.5.0)の新機能は自動では付いてこない
- 新しい機能を使いたい場合は「アップデートプラン」や優待バージョンアップが必要
という点です。
「買い切り=一生ずっと最新バージョンが無料で使える」わけではないので、ここだけ勘違いしないようにしてください。
アップデートプランとは?買い切り版との関係

アップデートプランは、無期限版ユーザー向けの“新機能サブスク”のような位置づけです。
料金は次の通りです。
| プラン | 年額(税込) |
|---|---|
| PRO アップデートプラン | 1,200円 |
| EX アップデートプラン | 3,400円 |
ポイントを整理すると、
- 無期限版を持っている人だけが申し込める
- 契約している期間中は、順次追加される新機能を利用可能
- 契約をやめても、元の無期限版ライセンス自体はそのまま使える
つまり、「基本ライセンスは買い切り」「新機能だけ必要な期間だけレンタル」というイメージです。
「とりあえず無期限版を買っておき、必要に応じてアップデートプランをオン・オフする」という柔軟な運用もできます。
12ヶ月ライセンスとサブスクの違い

12ヶ月ライセンスは、デバイス1台で12ヶ月利用できる、先払いの期間ライセンスです。
- PRO:3,000円(税込)
- EX:8,300円(税込)
特徴は、
- iPad / Android / Windows / macOS / iPhone / Android Phone で利用可能
- 期間中は常に最新機能が使える
- 12ヶ月が過ぎても、自動では更新されない(必要なときに買い直す)
一方、月額・年額のサブスクプランは、契約を続ける限り自動で更新されるという点が大きな違いです。
どちらも「期間中は常に最新状態」で使えるので、支払いスタイル(自動更新が良いか、都度更新が良いか)で選ぶイメージです。
月額・年額サブスクプラン(PRO / EX)の料金目安

デバイス数や契約窓口によって変動しますが、代表的な1デバイスプラン(目安)は次の通りです。
| グレード | プラン | 料金目安(税込) |
|---|---|---|
| PRO | 月額(1デバイス) | 約480円 |
| PRO | 年額(1デバイス) | 約3,000円 |
| EX | 月額(1デバイス) | 約980円 |
| EX | 年額(1デバイス) | 約8,300円 |
※実際の料金は、デバイス数や契約窓口(App Store / Google Play / 公式サイトなど)、キャンペーンにより変動します。
必ず公式サイトや各ストアの表示金額を確認してください。
サブスクプランのメリットは、
- PC・タブレット・スマホなど、複数デバイスで使えるプランを選べる
- 常に最新の機能が使える
- 必要な月だけ契約し、不要な月は解約できる
という点です。
スマホ専用サブスクプランの料金と制限

スマートフォン(iPhone / Androidスマホ)向けには、さらに低価格な専用プランがあります。
- PRO スマートフォンプラン:月額100円前後
- EX スマートフォンプラン:月額300円前後
ただし、
- 基本的に「買い切り版」はなく、サブスクのみ
- 料金はストア(Google Play / App Store / Galaxy Store)や地域、キャンペーンによって変動
- スマホ専用プランは、利用できるデバイスがスマホに限定される
といった制限があります。
「まずはスマホだけで安く試してみたい」という方には最適ですが、後々PCやタブレットでも本格的に使いたい場合は、PC/タブレット向けプランを前提に考えた方がスムーズです。
無料体験版や無料でクリスタを使う方法

クリスタは、いきなりお金を払わなくても、いくつかの方法で無料体験が可能です。
1. 年額・月額利用プランの初回3ヶ月無料
初めて年額・月額利用プランを申し込む場合、最大3ヶ月無料で利用できるキャンペーンが用意されています(一部スマホプランを除く)。
本格的に使いながら試せるので、「買う前に、絵を描く習慣が続きそうか」を確認するのに最適です。
2. スマホ版は1日1時間無料
iPhone / Android / Galaxyのスマホ版は、契約しなくても1日1時間まで無料で使えます。
CLIPPYポイント(30ポイント)を使えば、1時間の延長が月10回まで可能です。
「通学中にちょっと触ってみる」「寝る前に15分だけお絵描き」など、軽い触り心地を知るには十分な時間です。
3. デスクトップ・タブレット版の体験版
デスクトップ版やタブレット版でも、最大3〜6ヶ月の無料体験キャンペーンが行われることがあります(期間は時期によって変動)。
最新版の機能を試しながら、自分のPC環境で快適に動くかどうかも確認しておきましょう。
買い切り版 vs サブスク版、どっちがお得?
買い切り(無期限版)が向いている人・メリット

買い切り版が向いているのは、次のような人です。
- メイン環境がWindows / macOSのPC
- 少なくとも数年以上、継続してクリスタを使う予定がある
- 毎月のサブスクを増やしたくない
- 「自分のものとして所有している」安心感がほしい
買い切り版のメリットは、
- 一度支払えば、そのバージョンを期限なく使い続けられる
- 長期間使うほど、月あたりのコストが安くなる
- クレジットカードの毎月の明細管理がラクになる
- 途中で「解約し忘れて支払いが続く」心配がない
など、長く腰を据えて描きたい人にとって、心理的にも金銭的にも安定した選択であることです。
サブスク(月額・年額プラン)が向いている人・メリット

サブスク(月額・年額プラン)が向いているのは、
- iPad / スマホでお絵描きしたい
- PC+タブレット+スマホなど、複数デバイスで使いたい
- まずは「1〜3ヶ月だけ」本格的に試したい
- 常に最新機能を使いたい
- 必要なときにだけ課金し、不要になったらすぐ止めたい
という方です。
サブスクのメリットは、
- 初期費用を抑えてスタートできる
- 使わない期間は解約すれば支払いゼロ
- デバイスを買い替えても、アカウントでログインし直すだけでOK
- アップデートのたびに追加購入する必要がない
「iPadで描きたいからサブスク一択」「とにかく今すぐ安く始めたい」という方には、非常に相性の良いプランです。
スマホだけで使うなら?スマホプランの選び方

スマホだけで使いたい場合、選択肢は大きく2つです。
- 無料で1日1時間だけ使う
「とりあえず雰囲気を知りたい」「毎日は描かない」という方は、無料枠だけでもかなり遊べます。 - スマホ専用の低価格サブスク(月100円前後〜)
「毎日しっかり描きたい」「キャンバスサイズやレイヤー数の制限を気にせず描きたい」という方には、スマホ専用プランがおすすめです。
ただし、将来的にPCやiPadでも本格的に使いたいなら、最初からPC/タブレットを軸にプランを組んだ方が乗り換えが楽です。
スマホは「サブ」「外出先用」として考えておくと、後悔しにくくなります。
価格を比較:何年使うと買い切り版が得になるか

「結局、何年使ったら買い切りの方が得なの?」と気になりますよね。
代表的なケースでざっくり比較してみます。
PROの場合
- 買い切り(PRO無期限版):6,400円
- サブスク(PRO 1デバイス年額):約3,000円/年
単純計算すると、
- 1年目
- 買い切り:6,400円
- サブスク:3,000円 → サブスクの方が安い
- 2年目累計
- 買い切り:6,400円
- サブスク:6,000円 → ほぼ同じ
- 3年目累計
- 買い切り:6,400円
- サブスク:9,000円 → 買い切りの方が安くなる
目安として「2年半〜3年以上」使うなら、PROは買い切りの方がお得になりやすいと考えてOKです。
EXの場合
- 買い切り(EX無期限版):26,900円
- サブスク(EX 1デバイス年額):約8,300円/年
- 1年目:サブスクの方が圧倒的に安い
- 3年目累計
- 買い切り:26,900円
- サブスク:約24,900円 → ほぼ同じ
- 4年目累計
- 買い切り:26,900円
- サブスク:約33,200円 → 買い切りの方が安い
EXの場合は、「3〜4年以上使い続けるなら買い切りが有利」というイメージです。
ポイントは、「自分がどれぐらい本気で、どれぐらいの期間続けるつもりか」です。
- 数ヶ月〜1年:サブスク有利
- 2〜3年:どちらもアリ(ライフスタイルで決める)
- 3年以上:買い切り有利(特にPCメインなら)
と考えると、かなり判断がしやすくなります。
はじめてのクリスタにおすすめのプラン(PRO / EX)

ここまでを踏まえて、「はじめてのクリスタ」で迷っている方へのおすすめをタイプ別に整理します。
1. 趣味でイラスト中心の人
- メイン:PC
- 2〜3年以上、コツコツ続けるつもり
→ おすすめ:PRO 無期限版(買い切り) 一度買えば、月々の支払いを気にせず、「気が向いたときにいつでも描ける」環境が手に入ります。
2. iPad・スマホで気軽に始めたい人
- メイン:iPad / スマホ
- まずは数ヶ月、試してみたい
→ おすすめ:PRO 1デバイス 年額/サブスクプラン 初期費用を抑えつつ、本格的な機能をフルに体験できます。
続けられそうなら、そのまま継続すればOKです。
3. 同人誌やWebtoon、連載をがっつりやりたい人
- メイン:PC+タブレット
- 複数ページの作品、長編マンガ、Webtoon連載を視野に入れている
→ おすすめ:EX サブスク or EX 無期限版 最初はサブスクでEXの環境を整え、「長く使う」と確信できた時点で無期限版に切り替えるというルートもおすすめです。
CLIP STUDIO PAINT PRO/EXをお得に始めるリンク紹介

ここまで読んで「自分はこのパターンだな」とイメージが固まってきたと思います。
クリスタは、悩んでいる時間よりも、実際に触ってみる時間を増やした方が確実に上達が早くなります。
イラスト・趣味中心なら:CLIP STUDIO PAINT PRO
「まずは標準グレードでしっかり描きたい」という方には、PROがおすすめです。
イラスト機能はほぼフル装備で、1ページマンガや簡単なアニメにも対応しています。
▶ 買い切りでじっくり始めたい方はこちら CLIP STUDIO PAINT PRO 無期限版はこちら
マンガ・Webtoon・プロ志望なら:CLIP STUDIO PAINT EX
「将来マンガ連載をしたい」「同人誌・Webtoonを本気で作り込みたい」という方は、最初からEXを選んでおくと、ページ管理や書き出しが圧倒的にラクになります。
▶ 長編マンガや本格アニメまで見据える方はこちら CLIP STUDIO PAINT EX 無期限版はこちら
まとめ

この記事では、CLIP STUDIO PAINTのグレード(PRO / EX / DEBUT)と、買い切り版とサブスク版、どちらがお得かを、できるだけわかりやすく整理してきました。
最後にポイントをもう一度まとめます。
- PCメインで、2〜3年以上使うなら買い切り(PRO/EX)が有利
- iPadやスマホで気軽に始めるならサブスク(月額・年額)が有利
- PROは「イラスト+1ページマンガ中心」の標準グレード
- EXは「複数ページのマンガ・Webtoon・長尺アニメ」まで視野に入れた本気グレード
- まずは無料体験やスマホの1日1時間無料で、描き心地を試すことも可能
一番もったいないのは、「どのプランがいいか」で悩み続けて、描き始めるのが遅くなることです。
プランは後からいくらでも変えられますが、今日描いた1枚の落書きは、必ずあなたの経験になります。
「よし、始めてみようかな」と思えた今が、一番の始めどきです。
迷ったら、この2つから選べば失敗しません
- 趣味・イラスト中心 → CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT PRO 無期限版をチェックする - マンガ・Webtoon・プロ志望 → CLIP STUDIO PAINT EX
CLIP STUDIO PAINT EX 無期限版をチェックする
「あの時、クリスタを始めてよかった」と数年後に思えるように、今日から一歩目を踏み出してみてください。

