在宅で収入を得たいと考える専業主婦の方にとって、プログラミングは有力な選択肢の1つです。
ただ、「理系じゃないから不安」「何から始めればいいか分からない」と感じて、最初の一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、完全未経験の専業主婦でも、独学でプログラミングを学び、月5万円を安定して稼ぐまでの現実的なロードマップを、できるだけ具体的に解説します。
専業主婦にプログラミング独学がおすすめな理由
まず、「なぜプログラミングなのか」を整理しておきます。
専業主婦の生活スタイルや強みを踏まえると、プログラミングは相性の良いスキルと言えます。
家事・育児と両立しやすい在宅ワーク
プログラミングの仕事は、パソコンとインターネットさえあれば、自宅で完結できるものがほとんどです。
通勤時間もなく、家事や育児のスキマ時間を活用しやすい点が大きなメリットです。
例えば、午前中に家事、子どものお昼寝中に学習や作業、夜に1〜2時間まとめて作業、という形で、1日トータル2〜4時間程度の時間を確保できれば、少しずつでもスキルを積み上げていくことができます。
学歴・職歴より「できること」が評価される
プログラミングの世界では、学歴や前職だけで判断されることは少なく、「実際に何が作れるのか」が重視されます。
主婦歴が長くブランクがあっても、ポートフォリオ(成果物)を見せることで、十分に仕事を獲得できます。
特に、家事・育児・家計管理の経験は、主婦向けアプリや家計簿ツールなどのアイデアにもつながります。
生活者目線を持っていること自体が、強みになる分野です。
初期費用が少なく、独学でも始めやすい
プログラミング学習に必要なのは、基本的にはパソコンとネット環境のみです。
無料の学習サイトや、月数千円の動画学習サービスも多く、スクールに数十万円を払わなくても、基礎は十分に独学で身につきます。
もちろん、スクールを利用する選択肢もありますが、本記事では「まずは独学で月5万円」を目標に、できるだけ費用を抑えた方法を前提に説明します。
独学で月5万円稼ぐまでの全体ロードマップ
まず、ゴールまでの「全体像」をイメージしておきましょう。

このロードマップを期間の目安とともに整理すると、次のようになります。
- ステップ1: 情報収集と目標設定(約1〜2週間)
- ステップ2: プログラミング基礎学習(約1〜2ヶ月)
- ステップ3: 小さな制作物を作る練習(約1〜2ヶ月)
- ステップ4: ポートフォリオ作成と営業準備(約1ヶ月)
- ステップ5: 案件受注・継続的なスキルアップ(3ヶ月〜)
個人差はありますが、トータル6ヶ月〜1年ほどかけて月5万円を目指すイメージを持つと、焦らず、継続しやすくなります。
専業主婦におすすめのプログラミング分野
プログラミングと言っても、分野はさまざまです。
ここでは、未経験の専業主婦でも独学しやすく、在宅で月5万円を狙いやすい分野を絞って紹介します。
1.Webサイト制作(ホームページ制作)
もっとも取り組みやすいのが、Webサイト制作です。
具体的には、次のようなスキルを使います。
- HTML / CSS(ページの見た目を作る言語)
- JavaScript(簡単な動きをつける)
- WordPress(ブログや企業サイトを作れる仕組み)
小さな店舗や教室、個人事業主の方から、「ホームページを作りたい」「既存サイトを少し直したい」といった依頼を受けるイメージです。
1件あたりの単価は内容によりますが、3万円〜10万円程度の範囲が現実的です。
2.WordPressを使ったサイト構築
Webサイト制作の中でも、WordPressに特化するのも有力です。
専門用語は多いものの、テンプレートやプラグインを活用できるため、ゼロからすべてをプログラミングする必要はありません。
具体的な仕事のイメージは次の通りです。
- テンプレートを使ったブログサイトの立ち上げ
- 既存WordPressサイトのデザイン調整
- プラグインの設定や、不具合の簡単な修正
単価は作業内容によりますが、1件1万〜5万円程度の案件から始めやすい傾向があります。
3.Webデザイン+簡単なコーディング
デザインが好きな方であれば、Webデザインとコーディングを組み合わせた仕事も選択肢になります。
PhotoshopやFigmaなどのツールでデザインを作り、それをHTML/CSSで形にしていきます。
「絵心がないと無理」と思われがちですが、実際には、次のような力の方が重要です。
- 情報を見やすく整理する力
- 余白や文字サイズなど、基本ルールを守る力
- 既存のデザインを分析・真似る力
主婦ならではの「読みやすさ」や「分かりやすさ」への感覚は、Webデザインにそのまま活かすことができます。
独学での学習ステップと勉強方法
ここからは、具体的な学習ステップを見ていきます。
「何から」「どの順番で」学ぶかを決めておくと、迷子になりにくくなります。
ステップ1: まずはHTML/CSSで「形が見える」体験を
プログラミング学習の最初のハードルは、「よく分からないまま、つまらなく感じてしまうこと」です。
そこで最初は、結果が目に見えやすいHTML/CSSから始めるのがおすすめです。

学習手順の一例は次の通りです。
- 無料学習サイトや入門書で、HTML/CSSの基礎を一通り学ぶ
- チュートリアル通りに、シンプルな1ページサイトを作ってみる
- 色や文字サイズを、自分なりに変えてみる
この段階では、完璧に理解しようとする必要はありません。
「自分で書いたコードが、画面の見た目に反映される」体験を積み重ねることが大切です。
ステップ2: 必要最低限のJavaScriptに触れる
Webサイトに、少し動きをつけたい場面も出てきます。
例えば、ボタンを押したらメニューが開く、ページの一部だけが切り替わる、などです。
これを実現するのが、JavaScriptです。
とはいえ、最初から難しいプログラムを書く必要はなく、次のような基本を押さえるだけでも十分です。
- クリックしたらメッセージを表示する
- 画像をスライドショーのように切り替える
- ページの特定の位置までスクロールしたら、ふわっと表示させる
JavaScriptは学ぶ範囲が広い言語ですが、「Webサイト制作に必要な最小限」に絞れば、独学でも十分習得可能です。
ステップ3: WordPressでのサイト構築を練習する
HTML/CSSと簡単なJavaScriptに慣れてきたら、WordPressを使ってサイトを作る練習に進みます。
実際の案件でもWordPressを使ったサイトが多いため、仕事につながりやすいスキルです。
最初の目標としては、次のようなレベルを目指します。
- レンタルサーバーにWordPressをインストールできる
- テンプレート(テーマ)を選んで、色やレイアウトをカスタマイズできる
- 固定ページやブログ記事を自分で追加・編集できる
この段階で「自分用のブログ」や「架空のカフェサイト」などを作っておくと、そのままポートフォリオ(制作実績)として活用できます。
1日の勉強時間とスケジュールの組み立て方
専業主婦の場合、「まとまった時間が取りづらい」という悩みがつきものです。
ここでは、現実的な時間の使い方を考えてみます。
平日2時間・週末少し多めが現実的な目安
無理のない目安としては、次のようなイメージです。
- 平日: 1〜2時間(子どものお昼寝時間+夜のスキマ時間など)
- 週末: 2〜3時間(家族に協力してもらい、時間を確保)
合計すると、週10〜15時間程度になります。
このペースでも、半年〜1年続ければ、基礎をしっかり固めてポートフォリオを作ることが可能です。
「毎日少しでも触る」ことを優先する
勉強時間の長さよりも、「触れない日をできるだけ減らすこと」が、上達には重要です。
1日15〜30分でもコードを書く、教材を見るなどして、感覚を途切れさせないようにすると、忘れにくくなります。
例えば、次のようにメリハリをつけると続けやすくなります。
- 平日: インプット中心(動画教材・書籍・簡単なコード練習)
- 週末: アウトプット中心(実際のサイト制作や模写コーディング)
月5万円を稼ぐための具体的な稼ぎ方
ここからは「学んだことをどうやってお金につなげるか」を、具体的に見ていきます。
どこで仕事を見つけるのか
専業主婦が在宅で案件を探す際、代表的な方法は次の通りです。
- クラウドソーシングサイト(クラウドワークス、ランサーズなど)
- SNS(XやInstagram)での発信からの依頼
- 知人・友人経由での紹介
最初の1〜2件は、クラウドソーシングを活用するのが現実的です。
実績がない段階では、単価は低めになりがちですが、その分「実績づくり」と割り切って取り組むのも戦略の1つです。
月5万円達成パターンのイメージ
月5万円を稼ぐための組み立て方の一例を、簡単な表で整理します。
| 案件の種類 | 単価の目安 | 月5万円に必要な件数の例 |
|---|---|---|
| LP(1ページサイト)制作 | 3万円 | 2件(合計6万円) |
| WordPressのカスタマイズ | 1〜2万円 | 3件(合計3〜6万円) |
| 既存サイトの修正 | 5,000円〜1万円 | 5件(合計2.5〜5万円) |
例えば、次のような組み合わせが考えられます。
- 月に3万円のサイト制作案件を1件+修正案件を2件
- 月に2万円のカスタマイズ案件を2件+小さな修正案件を1〜2件
「1件で5万円」ではなく、「複数案件の合計で5万円」を目指す方が、現実的でプレッシャーも少なくなります。
未経験・主婦でも仕事を取るための工夫
「実務経験ゼロ」「主婦でブランクあり」という状況でも、少しの工夫で案件獲得のチャンスを増やすことができます。
ポートフォリオは「質重視」で2〜3点から
未経験者にとっての最大の武器は、ポートフォリオ(制作実績をまとめたページ)です。
実案件がなくても、次のような作品を作って掲載すれば立派な実績になります。
- 架空のカフェサイト(トップページ+メニュー+アクセス)
- 架空の子育てサロンのホームページ
- 自分のブログやプロフィールサイト
数をたくさん並べるよりも、「2〜3点を丁寧に作り込む」ことを意識すると、クオリティを保ちやすくなります。
主婦ならではの強みを言語化する
応募文やプロフィールでは、主婦経験や生活者視点を強みとしてアピールしましょう。
例えば、次のような書き方が考えられます。
- 「家計管理や時間管理の経験から、ユーザーにとって分かりやすい情報整理を心がけています」
- 「育児中のママにも読みやすい、スマホでの閲覧を意識したデザインを得意としています」
こうした一文があるだけで、「ただの未経験者」ではなく、特定のユーザーに強みを持つ制作者として印象づけることができます。
独学で挫折しないためのコツ
プログラミング学習で一番多い悩みが、「途中で挫折してしまうこと」です。
最後に、専業主婦の方が挫折しづらくするための工夫を紹介します。
いきなり完璧を目指さない
真面目な方ほど、理解できない部分があると不安になり、「自分には向いていない」と感じてしまいがちです。
しかし、プログラミングは最初から100%理解できる人はいません。
分からない箇所があれば、いったん飛ばしても構いません。
同じ内容を別の教材で学び直したり、少し時間を置いてから戻ってくることで、急に腑に落ちることもよくあります。
小さな「できた」を積み重ねる
モチベーションを維持するには、小さな成功体験を意識的に増やすことが大切です。
例えば、次のような基準で「できた」を積み上げてみてください。
- 「初めて自分だけで1ページのサイトを完成させた」
- 「スマホ表示を崩れずに調整できた」
- 「初めてフォームから送信できるようにした」
家事や育児と同じように、プログラミングも毎日の小さな積み重ねで上達していきます。
同じ目標を持つ仲間を見つける
可能であれば、SNSやコミュニティで、同じように学習している主婦仲間を見つけるのも効果的です。
- Xで「#駆け出しエンジニア」「#主婦エンジニア」などのハッシュタグを追う
- 無料のオンラインコミュニティや勉強会に参加してみる
学習状況を共有したり、励まし合ったりすることで、「自分だけが遅れているのでは」という不安が軽くなります。
まとめ
専業主婦がプログラミングを独学し、月5万円を稼ぐことは、決して夢物語ではありません。
一方で、数週間で簡単に達成できるわけでもなく、半年〜1年ほどかけてコツコツと積み上げていく長期戦になります。
大切なのは、次のポイントを押さえることです。
- 自分の生活スタイルに合った分野(Webサイト制作やWordPress)を選ぶ
- HTML/CSS → JavaScript(必要最低限) → WordPressという順番で学ぶ
- 週10〜15時間程度を目安に、毎日少しでも継続する
- 架空サイトでもよいのでポートフォリオを作り、クラウドソーシングなどで小さく仕事を始める
- 主婦ならではの視点や経験を、強みとして言語化して伝える
「子どもが小さいから今は無理」と思うか、「子どもが小さい今だからこそ、少しずつ始める」と考えるかで、1年後・2年後の選択肢は大きく変わります。
完全な準備が整う日を待つのではなく、今日できる小さな一歩から始めてみてください。
その一歩が、在宅で月5万円を生み出すスキルへの、確かなスタートになります。
